世界市民の揺籃 フィリピン大学・暮らしのアンテナ「街歩き」 他

2014年2月10日(月)更新:2
【第17回農漁村ルネサンス体験主張大会 池田大作名誉会長がメッセージ贈る】
●寒風に胸張り、社会に希望の光を広げゆく農漁光部の友(創価国際友好会館で)

地域再生へ希望の一歩を
 「ヒューマン体験プラザ」として15・16日に全国中継》
●農漁光部の友が今月17日、「部の日」を迎える。
 これを記念する第17回農漁村ルネサンス体験主張大会が、「ヒューマン体験プラザ」として15日と16日の午後1時半と午後7時半から、全国各地の会場に中継される(中継の有無、時間については、各地域で異なります)。
 その大会の収録が9日、東京・千駄ケ谷創価国際友好会館で行われた。
 池田名誉会長は、「農漁光部の日」に寄せて記念のメッセージを贈り、「地域の灯台」と光りゆく友を賞讃。「この集いが、それぞれの地域にあって、麗しき励まし合いのスクラムを一段と固く結び、愛する郷土の『地域力』『青年力』『女性力』を強めていく契機となれば、これほど嬉しいことはありません」と述べ、「この大会から、わが地域の再生へ、日本の復興へ、更に生命のルネサンスへ、希望の一歩を踏み出していこうではありませんか」と呼び掛けた。
 落合同部長は「大誠実の行動で、地域に信頼の輪を大きく広げていこう」とあいさつ。
 続いて、3人の友が希望あふれる体験主張を行った(タイトルを別掲)。
 原田会長は、地域の繁栄へ奮闘する友を讃え、「いかなる苦難にも負けず、困難にも怯まず、立ち上がる姿こそ農漁光部の誉れの姿である」と強調。「一は万が母」(御書498ページ)との御聖訓を拝し、「全ては一人から始まる。一人の決意、一歩を踏み出す勇気から、地域の発展と自他共の幸福を開いていこう」と念願した。
 参加者からは、「素晴らしい体験に感動しました。是非とも中継に友人を誘いたい」「体験を通して、食を守り、生命を育む仕事の大切さを再確認しました」などの声が寄せられた。

〈鹿児島 50代のチャレンジ!養殖カンパチが日本一〉
〈北海道 畑が教えてくれた「最高の人間教育」の道〉
〈埼玉 農村婦人は太陽!地域貢献の歓喜の人生〉
   (聖教新聞 2014-02-10、以下同)


【わが友に贈る】
 大変な場所で
 広布に生き抜く人に
 無量の功徳は輝く!
 法のため 友のため
 勇猛果敢に前へ!


【今週のことば】
 行動の中で
 御書を生命に刻もう!
 「行学の二道」から
 勝利の流れが生まれる。
 祈り学び、戦い進め!

【新潟 佐渡で主張大会 光る! 創価の青年の活躍】
●“地域のために尽くそう”との創価の青年の誓いに共感が広がった佐渡青年主張大会(佐渡平和会館で)
●新潟・佐渡の青年主張大会が8日、佐渡平和会館で行われた。
 実行委員長の頓宮浩明さん、川西左岐子さんが「地域の繁栄と友の幸福を祈り、佐渡を幸福の楽土にしたい」とあいさつ。青年部の代表による「佐渡おけさ」の後、地元で活躍する長家秀之さん、金子幸枝さん、加藤英司さんが地域貢献への抱負を述べた。
 続いて、堺由香理さんが体験主張を。
 高校卒業後、夢の仕事に就くも、忙しさや人間関係に悩み退職。そんな時、母から“あなたにしか果たせない使命が必ずある”との池田名誉会長の言葉を聞いて奮起した。題目と地域の同志の励ましにより、福祉関係の職場に再就職。介護福祉士の資格を取得し、昨年には正規職員の採用試験にも合格した。
 堺さんは「強く前向きに生きられるようになったのは信心と同志の支えのおかげです」と語り、今度は私が多くの人に希望と勇気を与えられる存在になりたいと爽やかに決意を述べた。


【京都で平和の文化と子ども展】
●「平和の文化と子ども展」(主催=女性平和委員会)が8日、京都市西京区京都市西文化会館ウエスティで開幕した。
●開幕式では、来賓の京都市教育委員会の在田正秀教育次長が「子どもの幸福を心から願う“教育のための社会”の構築を目指す理念に感銘しました。今回の展示が、大人たちが何をすべきかを考える機会になればと願ってやみません」と述べた。


世界市民の揺籃 創価大学の交流校 第15回 フィリピン大学】
●大学による教育交流は、悲惨な歴史を転換し「友情の道」をつくる礎になると信じる名誉会長。非暴力と人間主義の精神を共有する両大学の友好が、「生命の世紀」を照らしていく。

《名誉会長の信念 「尊敬の心」が人類を結ぶ 教育交流こそ「平和の礎」》
〈留学経験者に聞く 橋本優人さん(37期) 貧困地域で「人権」と「文化」の葛藤を経験 社会貢献の人生を誓う〉
タガログ語で講義を受ける中で、会話力に加え現地感覚が身につき、現地の人に間違われるほどになりました(笑い)。
●貧しい子どもたちが暮らす場所に飛び込み、交流する中で感じたことは、私のような第三者から見れば“貧困地域”でも、現地の人々にとっては守るべき生活空間であり、「文化」であるということです。外部から持ち込んだ価値観ともいえる「人権」と現地の「文化」にどう折り合いをつけていくか。葛藤を経験すると同時に、幸福を決定づけるのは経済面でなく「心の豊かさ」であると教えてもらったように思います。
●外国の本社や他社との連携の際、留学で培った語学力と相手の立場に立って考える力が役立っています。将来は、発展途上国の人々の心の豊かさを支える仕事に尽力したいと考えています。
 留学の際、何よりも驚いたことは、フィリピン大学に池田先生の名前を冠した施設があるということです。フィリピン大学の国際教育交流の拠点として使用されている「イケダ・ホール」には、アブエバ総長と創立者の写真や、創立者の著作が飾られていました。
 この時の感動を決意に変えて、“創大生として、社会貢献の人生を歩み、後輩の道を開いていきます”との手紙を創立者にお送りしました。創立者は「先生が見守っているからね。頑張れ!」と。この時の励ましが、私の挑戦の原動力です。創立者、母、創大の教職員・先輩方への感謝の心を忘れず、青春の誓いを果たしていきます。


〈留学生に聞く ニコ・ラリオンザさん アブエバ総長と池田先生の思想を伝えたい 世界に広げた永遠の友情〉
●創大には、さまざまな国から留学生が来ています。人種や文化も違う留学生が団結し、皆でダンスを踊ったり、「留学生喫茶」で料理をつくります。同じ目標に向かう中で育んだ友情は永遠であると確信し、ここに“世界平和の縮図”があると感じました。
●カリンガ族のシンボルは、体に伝統的なタトゥーを入れることです。私は母と一緒に、彼らへの尊敬の思いを表現したいと思い、腕にタトゥーを入れてもらいました。
 日本でタトゥーはあまり良くないイメージがあると聞いていたので、カリンガ族の風習を紹介することに、不安がありました。しかし、多くの創大生や来場者が、理解を示してくれ、母校の文化と私の思想を受け入れてもらえたことに感動しました。
●アブエバ総長と池田先生に対し、心から感謝しています。お二人の友情がなければ、私だけでなく、多くのフィリピン大学の学生が創大で学ぶ機会を得ることができなかったと思うからです。
 お二人の共通点は、「教育者」として、戦争を憎み、平和を願う精神を、世界中の青年に託されている点であると思います。平和を実現するのは、権力者でなく、庶民であり、青年であると期待されています。
 留学を終え、フィリピンに帰ったら、私はお二人の友情と平和思想の素晴らしさを周囲の人々に伝えていきたい。
 そして、国益のためだけではなく、生活に苦しむ人々のために献身できる人材になりたいと決意しています。


【社説 創価三代の精神を永遠に あす、戸田第2代会長生誕の日】
●信念の人は、どのようにしてつくられるのか。戸田会長は述べている。「正しい宗教によって生命力を強める以外にない」。名誉会長も次のように語る。「信念から、すべてが始まる。信念の究極が『信心』である」


【あすなび 「街歩き」】
《知識が深まり、趣味も広がる グループタウンウォッチング代表 前田波留代さん》
〈本物を観る〉
●街歩きの魅力は、本物を観ることです。美術館や博物館にしても、歴史的な旧居にしても、本物に触れることで、知識は深まり、社会や歴史への目も開かれます。
●街を代表する歴史的建築や旧跡、博物館、大学から、街を構成する橋や門、道や坂までが、歴史や文化を背景につながり合っています。街が「点」ではなく「面」として見え出すと、街の持つ顔や個性が浮かび上がってきます。すると、身近な場所であっても、見知らぬ外国の街角に似た新鮮な驚きをもたらし、平凡な日常にアクセントをつけてくれます。街の過去の片りんに触れ、現代の断片を観て、未来の流れを感じることもできるでしょう。
●話題が豊富になり、友人や家族との会話も弾むという収穫もあります。しかも歩くことは、タダです。無料で入れる施設も多いですから、あまりお金をかけずに楽しめ、趣味や人生を広げていけるのです。


《行き先・コースの選び方》
 (1)その街の花の季節に合わせる
 (2)行事やイベントに合わせる
 (3)いつも通り過ぎるが一度途中下車してみたいと思っていた街
 (4)新聞やテレビで目にした話題の街
 (5)観光協会が提供するコースを選ぶ
 最近は観光協会がお勧めコースを作っていることが多く、よく工夫されています。ぜひ活用してみましょう。レンタル自転車や、コミュニティーバス、観光用周遊バスを利用してもいいでしょう。

 (6)駅を起点にした鉄道会社主催の街歩きに参加
 ガイドが付いたり、丸一日サポートしてもらえるメリットがある反面、多人数のため所用時間が余分にかかったり、お手洗いの時間が自由に取れないなどのデメリットがあることを考慮した上で参加しましょう。

 (7)好きな作家や作品の舞台を訪ねる
 太宰治が暮らした東京・三鷹や、小説『坂の上の雲』の舞台・松山など、文学ゆかりの地では、地元ボランティアガイドによるツアーが充実しています。