真言諸宗違目

真言諸宗違目


大慢を成して教外別伝等と称し一切経を蔑如(べつじょ)す天魔の所為なり(P139)


仏法を壊乱(えらん)するは仏法の中の怨なり(同)


一闡提と作(な)つて、諸の善根を断じ其の経を信ぜざるものは十方界所有の地上の如し(P140)


諸の無智の人有つて悪口罵詈(同)


衆魔の比丘・命終の後精神当に無択(むじゃく)地獄に堕つべし(同)


問うて云く汝法華経の行者ならば何ぞ天汝を守護せざるや、答えて云く法華経に云く「悪鬼其の身に入る」等云云、首楞(しゅりょう)権経に云く「修羅王有り世界を執持(しゅうじ)して能く梵王及び天の帝釈四天と権を諍う此の阿修羅は変化に困つて有り天趣の所摂なり」(P141)


日月は四天の明鏡なり諸天定めて日蓮を知りたまうか日月は十方世界の明鏡なり諸仏も定めて日蓮を知りたまうか、一分も之を疑う可からず、但し先業未だ尽きざるなり日蓮流罪に当れば経主釈尊衣を以て之を覆いたまわんか、去年九月十二日の夜中には虎口を脱れたるか「必ず心の固きに仮りて神の守り即ち強し」等とは是なり、汝努努(ゆめゆめ)疑うこと勿れ(同)


恨を残すこと勿れ。(P142)