真言見聞

真言見聞


法華経には「即ち一切世間の仏種を断ず」と説く是を即ち一闡提と名づく(P142)


阿鼻の業因は経論の掟は五逆・七逆・因果撥無(はつむ)・正法誹謗の者なり、但し五逆の中に一逆を犯す者は無間に堕つといえども一中劫を経て罪を尽して浮ぶ、一戒をも犯さず道心堅固にして後世を願うといえども法華に背きぬれば無間に堕ちて展転無数劫と見えたり、然れば即ち謗法は無量の五逆に過ぎたり(P142)


「謗人謗法は定めて阿鼻獄に堕せん」(P147)


邪見と云う謗は是れけ背の名なりすべて是れ解・理に弥(かな)わず言は実に当らずして異解(いげ)して説く者を皆名づけて謗と為すなり(P148)


臆説(おくせつ)なり信用す可からざる者なり。(同)


何ぞ我が主師親の釈尊を蔑(ないがしろ)にして他方・疎遠の仏を崇むるや不忠なり不孝なり逆路伽耶陀(ぎゃくろがやだ)なり(中略)何ぞ我が重恩の仏を捨つるや(P149)