「恨を残すこと勿れ」(P.142)

さらに、通信教育で学業を全うすることの困難さを語った。この当時、入学者に対する卒業生の割合は、一割にも及ばなかった。しかも、卒業までには、五、六年を費やすのが普通であった。だからこそ、伸一は、祈るような思いで訴えていった。「学識を深める道は、日々の粘り強い研鑽の積み重ねのなかにのみあることを銘記していただきたいのであります。仕事や家庭の事情等、さまざまな問題に直面するでありましょうが、五年かかろうが、十年かかろうが、断じて初志を貫き、全員が卒業の栄冠を勝ち得ていただきたいのであります。」


『「新・人間革命」 学光』




私達の人生の目的は、「一生成仏」という、人生において最大に栄光な卒業証書の獲得ですから、己心の魔に負けることなく、現実生活で格闘し、勝利者に、幸福になっていただきたいのです。これが私の真情です。