仏と魔との戦いに「中間」はない


【御指導】


大切なのは、仏と魔との戦いに「中間」はないということである。その本質が「仏の軍勢」なのか、「魔王の軍勢」なのか。どちらかである。
一人の人間が3割だけ仏の側で、7割は魔の陣営だとか(笑い)、魔だけれども、言っていることを聞けば、ちょっとだけ仏の味方だとか(大笑い)、それらは仏法の眼(まなこ)から見れば、生命の実相を知らない滑稽な考え方といわざるを得ない。
 徹頭徹尾、“仏法は勝負”なのである。この基本が皆中々わからない。私は常に誰も気づかないうちに、「魔」という本質を見抜く。悪に対しては厳しく戦い、打ち破る勇者でなければ、大切な仏子を守りゆく使命は果たせないからである。(1989-12-24)