正邪と真偽見抜く智慧を

寸鉄
■ネット利用者が10年間で2・5倍。氾濫する情報。正邪と真偽見抜く智慧を (2010-12-18)

■●秋谷─大学教育のコンピュータ化も、すごい勢いだね。
●井桁─そうなんです。早稲田、慶応や、いくつかの地方の大学でも、インターネットで授業を受けられるようになったそうですよ。
●大野─それどころか、もうすぐインターネットだけで授業する「バーチャル(仮想)大学」ができるらしいよ。
●秋谷─海外の大学との提携も、すごいスピードで進んでる。そのうち、自宅にいながら海外の大学を卒業できる時代が来るんだろうね。
●佐藤─しかし、どうなんでしょうね。僕なんか、大学時代の思い出といえば、朝方まで友だちと話し込んだことや、学生部の活動のことばっかりだ。
●大野─僕もそうだ。そういう「人間同士」のぶつかりあいが、今から考えると、すごい栄養になってる。
●秋谷─そう。教育の現場に、最先端の技術が使われていくのは、当然の流れだし、大事なことだ。しかし、一番、大事な「人間性」「人間の顔」がなくなったら、元も子もない。
●井桁─結局、どんなに技術が進んでも、それを使うのは人間ですからね。
●大野─そうそう。人間の「心」「人格」を、どう育てるかという根本を見失ったら、おしまいだ。人間が技術に狂わされてしまう。
●佐藤─「インターネットの父」といわれるヴィント・サーフという科学者も、「どんな技術も悪用されうる。それが強力であるほど、人間に危険が伴う」と言ってますよ。
(『21世紀の創価の正義』青木 亨 編)


1月18日更新:1