ありのままの学会の正義と真実

アメリカ・ルネサンスの騎手エマソンは、述べている。「人間が堕落すれば、これに続いて言語が堕落する」と。
デマの横行──。これこそ、「言語の堕落」の極みであろう。それは、とりもなおさず、エマソンの言を借りれば「人間の堕落」の、何よりもの現れである。
無責任な付和雷同の風潮が、悪と謀略の温床になり、作られたイメージが世論をも左右していく。情報社会の危険な側面に思いを致すとき、卑劣な嘘が横行する社会への暗転は、断じて防がねばならない。精神の暗転時代を招かぬためにも。
もちろん、仏法の因果は厳然であり、「始めは事なきやうにて終にほろひざるは候はず」の御金言の通り、悪と謀略した輩には、厳しい自滅の現証が出ている。
新世紀の新たな行進を開始した今、それら正邪、善悪をすべて明確にし、ありのままの学会の正義と真実を誤りなく語り残し、峻厳な学会精神を永遠に受け継いでいくことは、我々の責務でもある。
本書では、それら後世に伝えるべき歴史の証言として、聖教新聞紙上に掲載された、座談会「二十一世紀の『創価の前進』を語る」及び「会員と語る」を、収録させていただいた。そこでは、仏法の民衆運動の在り方についても、的確に論じられている。
混迷の世紀を超えて、確固とした視座と価値観が、いよいよ要請されている。人類に希望の光を掲げ進む創価学会の実像と、二十一世紀への主張をお読みとりいただければ、これに勝る喜びはない。
(『21世紀の創価の正義』青木 亨 編 「まえがき」より)


1月18日更新:2