大切なのは「智慧」である。智慧を体得することです

●ともあれ、大切なのは「智慧」である。智慧を体得することです。
智慧と知識の関係は、今後も論じていくことになると思うが、あるイギリスの思想家は書いています。
「知識がありながら智慧がないよりも、知識はなくとも智慧があるほうがよい。それはちょうど、鉱山をもちながら富がないよりも、鉱山はなくとも富があるほうがよいのと同じである」(チャールズ・C・コルトン 『ラコン』)
智慧も知識も両方あるのが理想ですが、根本は智慧である。目的は「幸福」であり、知識だけでは「幸福」はないからです。
その意味で、二十一世紀を幸福にするには「智慧の世紀」とする以外にない。
そして知識は伝達できても、智慧は伝達できない。自分が体得するしかないのです。実はそこに、法華経が「師弟」という全人格的関係を強調する一つの理由もあるのです。 (『法華経智慧 第一巻』 池田大作)

9月11日更新:1