第三最も甚だし転(うたた)識(し)り難きが故に(p.229)

●転(うたた)識(し)り難し──「ますます識別しがたい」との意。妙楽大師が『法華文句記』で僣聖増上慢について述べた言葉。俗衆よりも道門、道門よりも僣聖とますます悪が識別しがたくなること。僣聖増上慢は、聖人ぶって人々の尊敬を集めているので、その悪が最も見分けにくいということ。 (『御書の世界 第2巻』池田大作)
●自分の中に、「仏」もあれば、「魔」もある。「強い心」と「弱い心」──どちらに支配されていくか。「強い心」をもって、悪魔のささやきに勝てば、向上できるし、負ければ堕落である。勝てば、自身を幸福へ導くことができるし、負ければ不幸へと落ちていく。人生は、いってみれば、自分自身の心の闘争のドラマなのである。 (『四季の語らい』池田大作)

10月7日更新:2