一番、苦悩と戦った人が、一番、苦悩する民衆の真の味方となれる

【「創価栄光の集い」への創立者のメッセージ】
●どんなに栄えていても、傲り高ぶって、学ぶことを止めてしまえば、そこから、人生も社会も衰退せざるを得ません。
しかし、「学びの心」が太陽のように輝いていれば、決して行き詰まらない。必ず限りない成長と発展への活路を見いだしていけるのであります。
●本日、お迎えした各界のトップの方々も、若き日より、言うに言われぬ風雪を勝ち越えながら、崩れざる勝利の城を築き上げてこられた人生と社会の大英雄であられます。ドゥ博士も、幼き日の乳母からの励ましを大切にされています。
それは、「苦労のなかの最大の苦労を耐えぬいた者のみが、人々を導く人になる」という教えです。これが、偉大な人生の真髄の哲学であります。
ゆえに、東北をはじめ、さまざまな試練に立ち向かう君たちも、「徹して強くあれ!断じて負けるな!」と私は申し上げたい。
一番、苦悩と戦った人が、一番、苦悩する民衆の真の味方となれる。大恩ある父母をはじめ、より多くの人を幸せにすることができる。何ものにも揺るがぬ大指導者となれるのです。
さらに、もう一点、崇高な師弟に生き抜いてこられたドゥ博士の叫びを、私はそのまま、わが最愛の弟子たる創大生・短大生に伝えさせていただきたい。
「師の真実は、不屈の弟子の努力と実践によって実現される」──と。
●終わりに、近代建築の巨匠であるル・コルビュジエの言葉を申し上げ、私のメッセージといたします。
「今という時は建設のためにある」 (吉坂隆正訳『建築をめざして』SD選書)と。
●わが創大生、万歳!わが短大生、万歳!
(聖教新聞 2011-10-12)

【名字の言】
青年部教学試験1級に挑戦した、兵庫の男子地区福リーダー。「網膜色素変性症」の彼は、目が見えず、御書や教材を読むことができない。勉強会に参加したものの、難解な内容に、当初は受験自体を諦めかけた
「一緒に頑張ろう!」と、受験者の仲間が何度も励ました。男子部の先輩は、一対一の講義を買って出た。婦人部の友は、一人でも勉強できるようにと、教材の「大白蓮華」の内容をテープに吹き込み、その数は10本近くにも及んだ。毎日、そのテープを聴きながら勉強を続けた彼は見事、合格を勝ち取った
今回の受験者は4万6千人に上った。挑戦を支えた人の数は、それ以上の数になろう。学べば学ぶほど、教えれば教えるほど、教学は自らの「信」を強め、「行」を促してくれる
強度の弱視の壮年が、こう話していた。「南無妙法蓮華経は師子吼の如し・いかなる病さは(障)りをなすべきや」(御書1124ページ)の御文を読むたびに、“負けたらあかん”と闘志が湧いてくる、と。目は不自由だが、心は何ものにも縛られない。「御書根本の人生は、いかなる『障(さわ)り』も前進の糧とできるんですね」
「御書とともに歩む人生」の素晴らしさ。その確信を得た人は全員が、信心の合格者である。 (同)

10月12日更新:3