一人の力はただ一人に留まることなし

【GLOBAL VIEW 世界に広がる仏法の魅力 カナダSGI男子部長 マイケル・マーフィーさん】
キリスト教徒として育てられた私がこの信心を知ったのは20歳の時です。尊敬するダンス教師の「自分を変えていける信心」との言葉に感銘を受け、題目を唱えるようになり、25歳で入会しました。
入会後間もなく、カレドンでの研修会に初めて参加した時でした。そこで、壁に張り出された池田先生の長編詩「ナイアガラにかかる虹」を初めて読んだのです。
「一人は一人にあらず/一人の力は/ただ一人にて留(とど)まることなし/人間の秘めたる妙(たえ)なる力有は/無尽にして 無窮(むきゅう)なり……」
感動で涙がこみ上げ、体が震えました。そこには、私が昔から感じてきたカナダへの思いや、人間の無限の可能性について綴られていたからです。
先生の詩は、俳優としていかに生きるべきか悩んでいた私を、鼓舞してくれました。さらに、これほどまでに私たちの心を分かってくれる師匠がいるのかと感動しました。そして、“信心根本に生命を鍛え、自分らしく輝いていこう!”と腹が決まったのです。この長編詩は、今でもカナダの同志の指針となっています。
●常に前向きに、何事にも挑戦する中で多くの仕事を頂きました。俳優、歌手、ダンサーとして、カナダ・スタンフォード祭で行われた「ウエスト・サイド物語」や「ドラキュラ」の作品に出演。ミュージカル「赤毛のアン」「シカゴ」「マイ・フェア・レディ」でも重要な役を任され、連続テレビドラマにも数多く出演させていただいています。出演した映画「My name is Sanday」も間もなく公開され、今秋には、歌手として、初のアルバム・レコーディングを予定しています。
自分の演技や音楽を通して世界中の人々に希望や励ましを送りたい!──それが私の夢です。「一人の力は無限である」との池田先生の指針を胸に、他者と触れ合う信心の実践で自己の可能性を開き、一人一人が輝く時代を築いていきます。 (聖教新聞 2011-10-29)

10月29日更新:4