苦しみながら革命していくのです

2011年11月19日(土)更新:2
●十一月十九日
人間、生老病死は避けられない。長い一生のうちには、自分や家族が病気に罹(かか)ることも当然ある。
病気になること自体は、不幸でも何でもない。不幸なのは、病気に負けることである。(『女性に贈ることば 365日』池田大作)
●参加者の中には病魔と闘うメンバーもいた。
真に相手を思いやるがゆえに、感傷や同情などなかった。若き生命に闘う炎を燃え上がらせる。厳父の指導であった。
「肺結核です」との声に、池田会長は、「波がなければ信心は分からない。波を乗り越えて初めて本当に信心が分かるのです。しっかり信心をすべくして、肺結核になったのです」と。
結核を患いながら仕事をしているというメンバーには力を込めて励ました。
「現実は厳しいんだ。
よっぽどしっかりしなくては、人生の敗北者だ。
詮ずるところは信力です。結局は題目です。
この私が治ったじゃないか。君が治らないわけがない。社会に出るには、よほど強くなければいけない。
私は今日、今まで小説『人間革命』の原稿を書き、本部幹部会の原稿を書き、昭和34年の日記を20枚ほど整理し、色紙を百枚、書き、その間、もちろん種々の指導をしてここに来ました。
どこへ行っても、この身体で戦っていくんだ。本当の信心とは、苦しみながら革命していくのです」──。
「金属の鋳物(いもの)もバイト(旋盤などでの加工に用いる工具)で削る時、一番、大変で、すごい力がいる。
しかし、ヤスリで磨く段になると楽である。
電灯が消えて見えなくなった字も、また点(つ)ければ残っている。
一度は自分が成仏するために苦労しなければならない。
一度です。
後は成仏と永遠の幸せが続くのです。
やり残してはいけない。
本当の喜びは、泥にまみれていった中に見いだすだろう。
信心も同じだ。
やり残したことは、必ずこの次にやりなさい」 (大白蓮華2011年10月号)