御金言のままの実践で皆が幸福になる道開く

2012年1月3日(火)更新:1
【教学随想 御書発刊60周年に寄せて】
法華経提婆達多品では、わずか8歳で、しかも畜生の身である竜女が、皆の前で即身成仏の現証を示します。このことについて、池田先生は、「竜女の成仏は、全女性の成仏を表すだけでなく、じつは男性の成仏をも表しているのです。女性の成仏を否定する男性は、自分の成仏を否定しているのです。皆、そこがなかなか分からない」と述べられています。
 竜女の成仏を“人ごと”と思っていた男性たちに対して、竜女は叫びました。
 「汝が神力を以て我が成仏を観よ」(法華経409ページ)
 大聖人は、この叫びについて、「舎利弗よ、これを『竜女の成仏』と思うのが見当違いなのだ。『我が成仏』なのだと観ていくのだと(竜女が舎利弗を)責めたのである」(御書747ページ、通解)と仰せです。
 この竜女の話について、先生は、「女性を差別する思想に対して、実証をもって、それを打ち破った『大いなる人権宣言』なのです」とも語られています。
 一人の女性の成仏によって、万人の成仏が明らかになった――。女人成仏は、このことを説くためであったことがよく分かりました。
 提婆達多品には、「女人成仏」とともに「悪人成仏」も説かれています。
 誰もが自身の胸中に善の生命と共に悪の生命を具えています。「外なる悪」と戦い、勝つことで「内なる悪」に勝利できる――。創価の女性の使命として、“万人成仏の道を開く”とともに、“極悪打倒を祈っていく”ことの大切さを実感します。 (聖教新聞 2012-01-01)