池田博士が模範を示されている根本的な美徳がSGIの人々全体に浸透

2012年2月24日(金)更新:5
SGI会長の中東初訪問50周年に寄せて アラブ首長国連邦 詩人 シアブ・ガネム博士】
池田博士を本格的に知ったのは、2010年9月のことです。
 それは、アラブ首長国連邦で刊行された博士のエッセー集『君が世界を変えていく』アラビア語・英語対訳版の序文を執筆したことがきっかけでした。
 中東やイスラム世界をはじめ、全世界を舞台に対話をされてきた池田博士のプロフィルの中で強い感銘を受けたのは、人間主義者・平和主義者としての側面です。
 とりわけ、世界的に名だたる団体および機関から、300を超える名誉学術称号や、幾多の顕彰を授与されていることであります。
 このことは実際、私にとって覚醒的な事実であり、以来、家族や社会の多くの人々にも語っています。
 博士のこれまでの数々の優れた取り組みや活動の中で、一つ、私と共通していると感じる点があります。
 それは文学、とりわけ詩に関してです。
 『君が世界を変えていく』や他のエッセーを読み、博士が強調されている。「非暴力」「対話」「青年」への確信あふれる言葉に触れ、活力が蘇ってくる感があります。
●2011年9月に、インド創価学会主催の平和セミナーに招待を受けて出席した時も、池田博士の平和提言について学ぶ機会を得ました。
 最も重要だったのは、参加した識者らが、提言を通して建設的な触発を受け、世界が直面する危機に対してプラスの変革をもたらすために、一人一人の内面から変化を起こしていこうとしている様子を目の当たりにしたことでした。
 何より、私が心から驚嘆しているのは、多くのSGIメンバーと交流する中で、彼らが示した誠実さや責任感、献身です。
 池田博士が模範を示されている思いやりや慈悲といった根本的な美徳が、SGIの人々全体に確かに浸透していることは、疑いの余地がありません。
 一方で、私たちが直面する分断された状況を思う時、それは、誠にすがすがしい体験でした。
 博士の「平和」「教育」「人間同士の理解」の推進に向けての闘争、そして詩や写真等の芸術に対する献身に対し、直接、賛辞を送らせていただきたいと願うものです。
 博士の詩やエッセーを通して、さらに深く博士を理解し、対話をする機会があればと願っています。それが、異なる文化や視点を理解しようと開かれた心を持つ人々にも、有益な対話になることを希望しています。
 池田博士のご健康・ご長寿を心よりお祈り申し上げます。
※シアブ・ガネム博士 アラブ首長国連邦の著名な詩人。SGI会長のエッセー集『君が世界を変えていく』アラビア語・英語対訳版の監修を務めた。
(聖教新聞 2012-02-19)