我見じゃいかんとばい。あんたも、師匠を見失わんごとせないかんばい

2012年3月9日(金)更新:2
【新・人間革命 薫風 三十五】
●農島が、最も真剣に中森に訴え続けたのは、師弟についてであった。
 「大学で学問をするには、その道ば究めた教授が必要やろ? 信心にも師匠が必要なんよ。我見じゃいかんとばい。
 俺(おい)は、山本先生が第三代会長に就任されてから、先生を師匠と決めて、その指導通りに実践ばしてきた。聖教新聞に載った先生の指導は、頭ん中に叩き込んできたばい。
 先生のおっしゃる通り、教学ば学んで、懸命に折伏に励んだ。そのおかげで、尋常小学校出の俺が、御書も読めるようになったばい。人ば救うこともできたばい。長屋に住んどっても、幸せを実感しとる。
 あんたも、師匠を見失わんごとせないかんばい。自分の心ん中に、いつ、いかなる時も、先生がおらんといかん!」
●後輩を育てるために必要なのは、学歴でも、社会的な地位でも、学会の役職でもない。相手の成長を祈り願って、共に行動し、共に苦労しながら、実践のなかで信心を教えていく情熱と忍耐と誠実である。 (聖教新聞 2012-03-09)