妙法という三世を貫く“生命の明鏡”を根本に「人間革命」の道を!

2012年3月9日(金)更新:7
・斧節『仏教の時間観』
http://d.hatena.ne.jp/sokaodo/20120301/
【名字の言】
 今年は歴史書古事記』の編纂から1300年。各地で関連の企画が行われ、歴史の意味が問い直されている
 『古事記』の約400年後、「鏡物」と呼ばれる歴史書が次々と編まれていった。平安後期から室町時代に編纂された『大鏡』『今鏡』『水鏡』『増鏡』。いずれも題名に「鏡」の文字を冠している。日本人は“現在を映し出す鏡”として、歴史に学ぼうとしたのだろう
 「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」とは、ドイツの宰相ビスマルクの言葉とされるが、先人たちの知恵の結晶である“歴史の鏡”と向き合うことは、「今」を見つめ、より良き「明日」を築く糧となる
 日々の生活でも、鏡がなければ、化粧も、髪や服装を整えることも難しい。同様に自分の“心”を整えるにも、まず、“今の姿”を正しく見る必要がある
 日蓮大聖人は「法華経は人の容姿を映すだけではなく、心までも映すのである。しかも、現在の心だけでなく、過去世の業や未来の果報までも照らし見ることができる」(御書1521ページ、通解)と。何を鏡とするかによって、人生は大きく違ってくる。妙法という三世を貫く“生命の明鏡”を日々、根本として生きる喜びを胸に、人間革命の道を進み、友へと広げたい。 (聖教新聞 2012-03-03)