妙とは蘇生の義

2012年4月6日(金)更新:2
【名字の言】
●どんな時も、どんな病も必ず克服し、勝利する。その絶対の確信を命の中から生み出すのが題目の力だ。病と闘う友を心から励まし、共に強い信心を湧き上がらせて、勝ち進んでいこう。 (聖教新聞 2012-04-05、以下も)

【師弟の大道を歩む 新しい力で時代を開け!(23)皆が世界広布を担う大人材 さあ“対話の春”に躍り出よう】
●畑 神奈川・伊勢原旭日圏で男子部本部長をしているメンバーは、静岡・富士宮の出身で、信心強き両親のもとで育ちました。両耳が先天性の難聴で、医師からは良くなる見込みはないとの宣告。補聴器なしでは十分に会話ができないため、友人をつくることがなかなかできませんでした。
 しかし親戚が末期の悪性リンパ腫を克服したことに勇気をもらい、唱題に挑戦。「宿命転換のためには折伏を」との激励を受け、筆談を交えながら仏法対話に挑みました。
原田 自分が大変な状況にあろうと、他人のために尽くそう、妙法で一緒に幸せになろうという姿が偉大です。
畑 彼は大学院1年の時に初めて弘教を成就。国際シンポジウムで論文発表を果たし、希望通りに自動車メーカーへの就職を勝ち取りました。職場の人間関係で悩むこともありましたが、同じ悩みをもつ友人に、”一緒に信心で乗り越えよう”と対話。昨年秋、御本尊を授与できました。これまで15人の友人へ弘教してきた彼は、6年前の検査で初めて聴力の回復傾向が見られ、今では普通の会話が聞き取れるまでになりました。
杉本 「妙とは蘇生の義なり蘇生と申すはよみがへる義なり」(御書947ページ)との御文通りの、感動的なドラマですね。
●原田 病と闘いながら、妙法を弘めゆく。なんと尊いことでしょうか。池田先生は次のように語っておられます。
 「『病魔』『死魔』を打ち破る根本の力が、妙法です。『南無妙法蓮華経は師子吼の如し』(同1124ページ)です。大事なのは、『戦う心』と『最高の治療』、そして『生命力』です。なかんずく、心を強めるのも、最高の治療を生かしていくのも、生命力をわきたたせるのも、唱題が根幹です」と。
 病気であれば体に無理をさせてはいけません。しかし心は力強く、前を向いていくことです。その原動力が信心であり、そこから湧き出す生命力が魔を打ち破っていきます。