池田先生は信義の力で両国人民の友好を促進

2012年4月13日(金)更新:2
紹興魯迅記念館「名誉顧問」称号の授与式から 陳館長の授与の辞(代読)】
 尊敬する池田大作先生、ご列席の皆様方。
 私どもは、東京を訪問し、紹興魯迅記念館を代表し、創価学会池田大作先生に対する当館「名誉顧問」称号の授与式を挙行できますことを、うれしく存じております。
 また、このたび授与式を開催するにあたり、創価学会の皆様にさまざまご配慮賜り、誠にありがとうございます。
 池田大作先生は、創価学会名誉会長、創価学会インタナショナル会長、世界的に著名な仏教思想家、哲学者、教育者、社会活動家、作家、桂冠詩人、写真家、世界的に名高い文化人、国際人道主義者であります。
 数十年にわたり、池田先生は「友情と信義の力は平和の基盤である」との信念のもと、中日国交正常化を提唱され、両国人民の相互理解を深めてこられました。
 両国の友好関係を促進され、多大な心血を注ぎ、中日交流の模範として活動してこられたことに対し、心から敬意を表するものであります。
 また、池田先生は一貫して魯迅の精神を宣揚され、魯迅精神である「悪に妥協することなく、正義を保ち続け、民衆のために戦う」との姿勢を、世界各地に身をもって示してこられました。
 池田先生と魯迅先生は、「人間の内面の変革」の思想を堅持してこられた思想家であり、教育者であられます。お二人は、時間と空間を超え、心と精神の分野において驚くべき一致を見ているのであります。
 池田先生は最大に魯迅を理解し、魯迅精神を理解しているといっても過言ではありません。池田先生が、紹興魯迅記念館の名誉顧問にご就任いただけることは、私どもが魯迅の研究を深めるにあたり、とても大きな推進力になると確信しております。
 周知の通り、魯迅紹興に生まれ、紹興に育ちました。紹興の悠久なる歴史と光輝く文化は、魯迅の内面精神を陶冶し、影響をもたらしました。
 彼の作品の『故郷』や『朝花夕拾』の中にある多くの描写は、彼の幼年時代の仲間や当時の紹興の社会を表したものであります。
 現在の紹興魯迅記念館は、魯迅の自宅、魯迅が学んだ学校「三味書屋」などの旧跡を当時のまま保存してあります。また、同時に魯迅の生涯の事跡、手記、初版の書籍、実際に使用した生活用品、写真などの関連の文物や文献資料が数多く展示されております。
 紹興魯迅記念館は、魯迅の精神を伝える「窓口」としての役割を果たし、江南風情、そして歴史情緒あふれる町として発展しております。魯迅の作品の原点を探り、作品をより深く味わい、魯迅が当時生活した情景を感じるために、毎年200万の国内外の旅行客が訪問しております。
 今年は中日国交正常化40周年にあたります。この特別な年に、池田先生を紹興魯迅記念館の名誉顧問に招請できましたことは、両国人民の交流をより一歩確かなものとし、信頼と理解を促進しゆくものと確信するものであります。
 結びに、池田先生のご健勝と授与式の大成功をお祈り申し上げ、私の話といたします。
 本日は、誠にありがとうございました。 (聖教新聞 2012-04-13)