祈り続ける人に、開けない道はない!

2012年5月4日(金)更新:8
【名字の言】
 「祈れば本当に願いが叶うのか」。信心の話を聞いた人の率直な思いだろう。答えは「祈りとして叶わざるなし」。ただ、「祈りが叶う」の意味には、目先の判断を超えるものがある
 奈良のある男子部員。「必ず幸せになれる信仰」と足繁く通ってくれる先輩の言葉を、最初は受け止められなかった。経営するコンビニエンスストアの不振や、家庭の問題を打開したいと入会したが、状況は好転しない。嘆くばかりの日々が続いた
 思い立ち、先輩を訪ねてみた。仏壇の前に、美しい厚紙が置いてある。自分の名前と「宿命転換」の文字が記されていた。“毎日、俺のために題目を……”。涙がこみ上げ、心の底から挑戦への力が湧いた。以来10年、店は社内で全国屈指の優良店に。男子部部長として、友の激励に奔走する日々だ
 人生の問題に、安易な解決法はない。友の励ましを支えに逆境に耐え、前進する勇気。強き祈りを根本に、現実を変革する揺るぎない力を培うことに信仰の価値がある
 目下の願いは、叶う場合、叶わない場合がある。しかし「祈っていくことによって、必ず『よい方向へ』『よい方向へ』と、本格的な希望が開けていく」と池田名誉会長は教える。「祈り続ける」人に、開けない道はない。 (聖教新聞 2012-04-30)