次に金環日食が見れるのは2030年北海道。学会創立百周年の大佳節

2012年5月20日(日)更新:2
【名字の言】
 あすの天気が気になる人も多いだろう。朝、雲がなければ、金環日食が広い範囲で見られる。日本のこれほど多くの場所で観察できるのは、実に932年ぶり。天体ショーをじっくり観察しよう等の理由で、登校時間を遅らせる小中学校も多いようだ
 かつて中国や日本では、日食は天からの警告とされ、君主や国の命運が尽き、災いの起こる予兆と恐れられた。薬師経や仁王経にも、七難の一つとして挙げられ、日蓮大聖人も「立正安国論」に引かれている
 今では日食の起きるメカニズムが解明され、時間・場所が高い精度で予測できる。世界が同じ空を見上げる一日に、「 地球人」の自覚を高め、かけがえのない生命に思いをいたすこともあろう。その意味で、今もなお日食は、争い貪る人間社会への警鐘の役割を果たしていると言えるかもしれない
 御書には「ひとたび妙法蓮華経と唱えれば、太陽や月や星々の仏性も、一切衆生の心の中の仏性も、呼びあらわしていくことができる」(557ページ、趣意)と
 大宇宙をも動かし友とする妙法を胸に、平和と幸福の社会を築く誓いを新たにしたい。次に日本で金環日食が見られるのは、2030年6月1日の北海道。学会創立100周年の大佳節の年である。 (聖教新聞 2012-05-20)