希望の種を蒔け!勝利の木を植えよ!

2012年5月29日(火)更新:1
アメリ創価大学で第8回卒業式 創立者池田大作SGI会長のメッセージ】
●私はまず――「誇り高く栄光の航路を切り開け!」と申し上げたい。
●いずこに羽ばたこうとも、皆さんはアメリ創価大学と一体です。いついかなる時も、母校は、皆さんに最大のエールを強く熱く送り続けております。
●トインビー博士は、パブリックスクールの母校ウィンチェスター校から「私は生涯の宝を三つもらって出た」と語っておられました。 
 一つは、教育を授けてくれた創立の原点。一つは、尊敬と賞讃に値する恩師の存在。
 そして一つは、生涯の友との親密で永続的な友情であります。
●どうか、いかに荒れ狂う怒濤も断固として乗り越え、栄光の未来に向かって、前人未到の航路を切り開いていっていただきたいのであります。
●次に申し上げたいことは、「勇気凛々と人類の心を結びゆけ!」ということであります。
●(※ヤーマン)博士は語っておられました。
 「これからの時代は、世界の人びとが思想、文化、習慣等の差異をこえて、心を大きく開き、人類の共通の英知であるヒューマニズムの共感のネットワークを大きく広げていくべきだと思います。まさに、それは、現代、すなわち、歴史上、世界の思想、文化がその根底において育んできた多様なヒューマニズムを、尊重しあい、共有しあうグローバルな共生運動とならなければなりません」
 博士と私は、人間を偏見や排他性から開放し、全人類的な思考に高める力は「教育」にあるとの点で一致いたしました。
●「山と山は相(あい)会わず、人と人は相会う」(トルコのことわざ)
●どうか、皆さんは“開かれた心”と“開かれた知性”を、伸びやかに、また誠実に発揮しながら、世界を舞台に黄金の出会いを重ねながら、人類の心を結び合わせていただきたいのであります。
●そして最後に、「粘り強く希望の種を蒔け!勝利の木を植えよ!」と申し上げたい。
 学問も、社会も、人生も、ある意味では、苦悩との連続闘争といえるかもしれません。思うにまかせぬ逆境に立たされた時に、どうするか。勝負はその一念で決まるといっても過言ではないでしょう。
●「アフリカの環境の母」ワンガリ・マータイ博士は、ご自身の信条として、「困難の際にも、あきらめず、何かしらの行動を起こすこと。くじけそうになったら、私はまず土を堀り、木を植えます」と語られていました。
 「創価」とは、あきらめない「勇気」の異名です。ゆえに「創価」とは、無限の「希望」であります。だからこそ「創価」とは、絶対の「勝利」なのであります。
 どうか、苦しい時も、つらい時も、宝の友と励まし合いながら、粘り強く、希望の種を一つ一つ蒔き、勝利の木を一本一本、植えていってください。
 私も、愛する君たちのために、いよいよ元気で、未来への種を蒔き、木を植え続けていく決心であります。
 大切な大切な、わが卒業生が、一人ももれなく輝かしい健康と幸福と勝利の人生を飾りゆかれることを、私は妻と共に祈り抜いてまいります。
●「勇気なくして幸福はありえず、戦いなくして徳はありえない」(ルソー『エミール』)
      (聖教新聞 2012-05-29)