池田先生は中日友好の先駆者―楊学長

2012年6月14日(木)更新:2
池田大作名誉会長に世界から330番目の英知の栄冠・名誉学術称号 中国・渤海大学名誉教授に】
●中国・遼寧省錦州市に立つ渤海大学から、創価大学創立者池田大作名誉会長に「名誉教授」称号が贈られた。長年にわたる日中友好への貢献、および世界平和への傑出した功績を讃えたもの。授与式は13日午前、東京・八王子市の創大本部棟で行われ、楊延東学長、李辛芸術・メディア学院教授、左興紅人事処処長、潘トク昌教務処処長が列席した。席上、名誉会長から楊学長に漢詩(別掲)が贈られた。これで名誉会長に世界の大学・学術機関から贈られた名誉学術称号は「330」となった。
 木々が青々と輝く創大キャンパス。
 「文学の池」のほとりでは、噴水の水しぶきが心地よい音を立てる。
 渤海大学一行を乗せたバスが、日中友好のシンボル「周桜」の前に滑り込む。降り立つ楊学長らを、中国研究会のメンバーが熱烈歓迎する。
 周恩来総理夫妻と名誉会長の友誼の絆を謳った「桜花縁」を高らかに。学生の歌声に一行も手拍子で応える。
 楊学長は真心の歓迎に感謝し、「人類一人一人の幸福を願い、世界平和に尽力する池田先生の精神を学び、受け継いでください。そこに限りない成長があります」と力強く。
 「中国の大学に留学したいです」と語る学生に、「では、このまま一緒に帰りましょう!」と一言。
 打ち解けた笑い声が響く。
●今回の授章にあたって、楊学長が最重視していたのが周総理と名誉会長の友誼だった。
 「あの会見の後、中日の友好は大きく進展しました。両国の絆を周総理がどれだけ大切にされていたか。総理の中日友好の信念を、池田先生が貫き通されたのです」
      (聖教新聞 2012-06-14、以下同)

【中国 渤海大学「名誉教授」称号授与式から 楊学長の授与の辞】
●池田先生は品徳が高く、厚い人望をお持ちです。
 とりわけ、長年にわたって、中日友好に多大なる貢献をなされており、私どもは、その姿を仰ぎ見てきたのであります。
 本日、このように創価大学にうかがいまして、貴大学に満ちている「創価精神」を強く感じるとともに、先進国における一流大学としての知恵と勇気に触れ、感動しております。
 それは、私どもが主張する「創意を凝らし、特色を求め、渤海大学の迅速な発展をはかる」という教育的な信念と、創価の「価値創造」の理念が、一致していることです。

【名誉会長の謝辞(代読)】
●わが、創価教育の創始者であり、貴国を蹂躙した日本の軍国主義と対決して、獄死した牧口常三郎先生も、「責任」を最重視しておりました。
 “百年の大計を立てんとする教育を、責任回避を本能とするような人間には、断じて任せてはならない”と師子吼していたのであります。
 楊学長は、新入生に呼びかけられました。
 「理想を持とう。理想を持った時点で情熱を点火できる。理想を持つことで、前へ進むことができる」と。素晴らしい励ましです。
●「人生は十中八、九が困難です。しかし、成功は困難を経験し、乗り越えた人に訪れる。それは、泥の道を歩くと、足跡が残っていくようなものです」(楊学長)
●胸に響く楊学長の激励に、「生き残るのは、最も強い人間でもなければ、最も聡明な人間でもない。最も環境の変化に適応できる人間なのである」とあります。
 確かに、時代は、変化変化の連続であります。だからこそ、青年は、詰め込んだ知識を死蔵させるのではなくして、あらゆる変化に柔軟に即応しつつ、自在に勝利の活路を開拓していく価値創造の力を鍛え磨かなければなりません。
●いかなる変化にも打ち勝っていく力――その錬磨のための要諦として、私は、まさに二つの「渤海大学精神」に注目したいのであります。
 一つは、「自教(じきょう)して息(や)まず」。
 すなわち、時代がどうあれ、状況がどうあれ、一喜一憂したり、振り回されるのではなく、何よりも自分自身を、たゆみなく強くしていくことであります。
 そしてもう一つは、「堅きを攻め難に克(か)つ」。
 つまり、どんな難しい局面になろうが、どんな厳しい試練が襲いかかろうとも、決して受け身にはならない。攻めの姿勢で積極果敢に打って出て、一切を勝ち越えていく勇気であります。
●「素晴らしい現実とは、我々が一緒に創造していくものである」(周総理)
*幸福と健康への願いを込めて――鮮やかな「龍」と「鳳」の切り絵が楊学長から贈られた。