わが友に贈る・寸鉄 他

2012年6月16日(土)更新:4
【わが友に贈る】
  油断は大敵だ。
 交通事故、火災、詐欺 ひったくりにも用心を!
 皆で注意を呼びかけ 事故を未然に防げ! (聖教新聞 2012-06-16、以下同)

寸鉄
SGI会長は「対話の力」であらゆる差異を超克―学長(インドネシア)。人間を結ぶ語らいを拡大
●きょう「福島女性の日」 うつくしまの大地照らす福光の女王。功徳は永遠
●「能く能く心をきたはせ給うにや」御書。不屈の信心で苦難に打ち勝て。
●才能は何歳になっても開花する―脳科学者。求道心厚く生涯青春の人生を
●「世界平和度指数」2年ぶり改善―国際機関。不戦の世紀へ歩みを止めるな

アメリ創価大学に「マータイ棟」 自然と人間の共生の指導者を育成】
●今月、国連持続可能な開発会議(リオ+20)に寄せて発表した提言では、博士の植樹運動が故郷の「イチジクの木」がきっかけとなって始まったことに言及し、各自が今いる地域で変革の主体者になることを訴えている。
 本年5月に行われたアメリ創価大学の第8回卒業式に贈ったメッセージで、創立者は大学訪問を希望していたマータイ博士の不撓不屈の信念を紹介し、こう呼びかけた。
 「粘り強く、希望の種を一つ一つ蒔き、勝利の木を一本一本、植えていってください。  私も、愛する君たちのために、いよいよ元気で、未来への種を蒔き、木を植え続けていく決心であります」
●一人一人の人生勝利の軌跡を、マータイ棟はじっと見守る。

アメリ創価大学 ロバート・ハマースリー助教 生きた知識を身につける】
●私は、知識には“死んだ知識”と“生きた知識”の二つがあると考えています。
 死んだ知識は、これまで判明した事実の積み重ねです。
 それに対し、生きた知識とは、知識を使えるようにすること(応用)、他者に伝えられるようにすること(伝播)、事実をもとに新しい知識を発展させていくこと(創造)、の3点がそろった時に成り立つ知識を指します。
 異なった視点から物事を見ることで、それぞれの立場の理解が深まり、生きた知識となっていくのです。
環境学は、正解が一つではありません。ですから、学生は教員である私の意見や考えをうのみにするのではなく、学生自身で問題状況を把握し、考え抜いて、答えを出していく力が重要となります。
 また、学生たちの議論などを通し、私自身も新たに学ぶことが多くあります。学生と共に教員も学び、成長していく。その営みこそ創価教育の真髄ではないかと感じています。

【平和へ同苦の心の絆を 韓国学生部が「核廃絶」「生命尊厳」を訴える】
●今回の展示のテーマは「同苦――平和をつくる共感の連帯」
 他者の痛みや苦しみを感じることができない「エゴイズム」の蔓延に警鐘を鳴らし、他者の悩みを分かち合いながら、課題を克服していくという“同苦”の心の重要性を訴えた。

【東北福光新聞 全村避難の飯舘村で誓う。「原発事故の悲劇を越えて必ず再生してみせる」と。】
●そんな8月のある日、青年部時代の先輩から電話が来た。言葉は柔らかいが、信心の甘さをビシッと指摘してくれる人。久しぶりに話がしたいという。
 「失望やら不安やら、心にさまざまな感情が渦巻いて気力も萎えかけていました。もう藁にもすがる思いで車に飛び乗りました」
 ハンドルを握りながら、5ヶ月間の苦悩がよみがえってくる。愚痴を言うなと叱られるかもしれないが、自分の思いの丈をそのままぶつけようと決めた。
 相馬市内で会った。あいさつもそこそこ、一気にまくし立てた。先輩はじっと耳を傾けた後、「そうじゃないよ」と一言。
 それから、じゅんじゅんと諭してくれた。
 「大変な事故が起きたんだ。命を守ろうとすぐ避難した人も、しなかった人も同じように温かく包んであげようじゃないか。理不尽と言うが、世の中、理不尽だらけだ。だから強く生き抜くための信心が大事なんだ。それから、奥さんを大切にしなよ。一番の理解者なんだから。自暴自棄にはなるなよ」
●帰り道、先輩の言葉を反芻してみる。全て納得できたわけではない。ただ胸の中は安心感に満ちていた。
 「思いを受け止めてもらえた。それでこんなに力が湧くんだなと驚きました」 時が経つにつれ、先輩の一言一言が心の奥深くに染みこんでくるのを感じた。
 伊藤さんもまた、苦闘する同志に電話をかけ、互いに励まし合うようになった。あの先輩の電話がなければ、自分はだめになっていたと、つくづく思う。
●最近、事故直後の混乱をよく思い出す。“誰々が先に逃げた”“いや誰々が早かった”という話でもちきりだった。村民の心は激しく揺れ、不信が渦巻いた。
 でも冷静に考えれば、誰が良い、誰が悪いなんていう話ではない。村民は全員が被害者じゃないか。守り助け合うはずの被害者同士が、逆にズタズタに引き裂かれた。この状況そのものが異常だったのだ。二度とこんな悲劇を起こしてはならない――。

【新・人間革命 厚田 二】
●戸田記念広場を過ぎると、緑の芝生のなかに、白御影石の同じ形をした、「妙法」の文字と家名を刻んだ墓碑が、整然と並んでいた。
 一切衆生が平等に、「仏」の生命をもっていると説く仏法の教えの通り、そこには、なんの差別もない。
 “日蓮仏法の生命観を表現した、平等で明るく、雄大なものにしたい”というのが、墓園建設にあたっての、伸一の考えであった。

【みんなの広場 尊敬を深めた父の姿】
●私が“父のような人になりたい”と思ったのは小学生のころ。ある日の夜遅く、男子部の後輩が父を訪ねてきました。彼と真剣に語らう父の姿を見て、“お父さんはこんなにも人から頼られているんだ!すごい!”と誇らしく感じたことを今も覚えています。
●がんと闘い、真剣なまなざしで「師弟しかないぞ」と語った父。「葬儀は座談会みたいに、来てくれた人が元気になるように、朗らかに」と言った父。「いつも一人一人のそばにいるから悲しむ必要はない」と言った父。
 旅立つ前日、父の導師で家族皆で、1時間の唱題をした後、「宇宙へ行ってくるよ」と優しくほほ笑んだ父。生命は永遠だと感じさせてくれた父。

【きょうの発心 三代城の誇り胸に友情を拡大】
御書  行学の二道をはげみ候べし、行学たへなば仏法はあるべからず、我もいたし人をも教化候へ、行学は信心よりをこるべく候、力あらば一文一句なりともかたらせ給うべし(諸法実相抄、1361ページ・編550ページ)
●師匠を胸に、題目を唱える喜びがあれば、どんな困難にも勝利できる――。