自身と向き合い課題を乗り越えた経験は、消えない自身の血肉となる

2012年6月18日(月)更新:2
【名字の言】
 「十年一剣を磨く」という言葉がある。どんな分野であれ、一つのことに徹する時、人生の宝が得られる
 長崎の女子部員の体験を聞いた。広布の活動に励む両親から人に尽くす生き方を学んだ彼女は、創価大学に進学。「英知を磨くは何のため」との創立者・池田名誉会長の指針に触れ、法律家として庶民のために尽くしたいと、法曹の道を目指した。だが、司法試験は失敗の連続。合格を勝ち取ったのは、10回目の挑戦だった
 10年の挑戦を通じて得た「宝」は何か。彼女は言う。「結果も大切ですが、そこに至るまでに『両親の愛情』『同志の絆』、そして『師匠の激励』に出あいました。どれ一つ欠けても、今の自分はありません」。支えてくれた人々への感謝。彼女は少しばかりの遠回りから、法律家としてだけでなく、人間としての「心の宝」を得たのだ
 名誉会長は、若い世代に励ましを送る。「一事は万事に通じている。一事を貫く中で万事を学び、全てに勝利する力がついていく」と
 目標に向かって努力する。仮に今の状況が意に沿わないものでも忍耐強く取り組む。他人との比較ではなく、そうやって自身と向き合い、課題を乗り越えた経験は、消えない自身の血肉となる。人生勝利の鉄則である。 (聖教新聞 2012-06-18)