平和を発信 ドイツ ヴィラ・ザクセン総合文化センター

2012年6月27日(水)更新:4
【欧州の柱!ドイツ壮年部 ザイフェルト部長と共に研修会】
*ご自身の原点となる体験を教えてください。
●信心を始めたころ、師匠を持つことが人生にとってどんな意味があるのか、よく理解できませんでした。第2次大戦でのナチスの非道な歴史もあり、ドイツでは誰か一人が全体を引っ張っていくことに抵抗を感じる人が多いのです。私もそうでした。
 心から理解することができず、思い詰めたあまり、題目をあげることすら辛くなってしまったのです。
 そんな私を、同志の皆さんは温かく、粘り強く、支えてくださいました。
 なかでもある先輩から受けた指導が強く心に残っています。
 「御本尊に向かい、『自分自身が南無妙法蓮華経の当体なんだ』との確信で祈るんだよ。池田先生のように人生をかけて祈っていくんだよ」と。
 祈り方が変わりました。全ては自分の一念で変えられるのだという確信が湧いてきたのです。希望の光が見えました。
 さらに、しんしんと祈りを重ねるうち、今までに読んだ先生のスピーチや御書の一節一節が心の中によみがえってきました。今まで頭だけで理解しようとしていたことが、少しずつ実感として分かるようになったのです。
 小説『新・人間革命』の中で先生は、題目を通して戸田先生と対話をしているんだと言われています。私も題目を通して先生と対話をしようと決め、挑戦を開始しました。
 「先生だったら、どう行動されるか」――題目をあげながら考え、師匠と心を合わせて前進していくところに、開けない道は絶対にありません。今では確信を持って、そう語ることができます。この対談のおかげで、先生をさらに身近に感じることができました。

*本年1月、ドイツSGIは新体制でスタートしました。
●その際、先生からいただいたメッセージに、私たちへの明確な指針が示されています。
 「異体同心の前進は、全ヨーロッパ、そして全SGIの希望です。ドイツの皆様の幸福勝利こそ、私の最大の喜びです」と。
 もともと個人主義が強く、「分断」の歴史に泣いてきたドイツにとって、「団結」とは宿命の転換そのものです。そのためには、一人一人の人間革命が必要不可欠なのです。
 異体同心で進むドイツSGIの発展は、必ずヨーロッパ、さらには世界へと、大きな希望を与えるものだと確信しています。 (聖教新聞 2012-06-27)