「厚田」の章 読み出発

2012年6月27日(水)更新:5
【声】
 連載が開始された小説『新・人間革命』「厚田」の章。先月の本部幹部会で連載のことが発表された時の池田先生のメッセージに、「今回の『厚田』の章の執筆は、まさしく52回目の北海道訪問であるとの思いで、全道の皆さん方と心で対話をしながら、進めていく決心です」とありました。
 連載前日の6月14日夜、家族全員で、「厚田」の章がどんな内容になるかを話し合い、胸の高鳴りを抑えられませんでした。“そうだ!明日は先生をお迎えするのと同じことなのだ”と気付き、妻と長女は家の中を、私と息子は仏壇を、心を込めて掃除しました。
 そして、当日の朝。家族4人で唱題し、待っていると、ドアポストで「カタン」という音が。全員で玄関へ駆け出し、すぐさま新聞を手に取り、家族全員で声を出して読みました。
 「出発して一時間、緩やかな坂を上ると、豁然(かつぜん)と景観が広がり、銀色に光る海が見えた」とのくだりは、私たちが厚田を訪れる際に、いつも目にする光景そのものでした。“先生も同じ光景を眺めておられたんだ”と思うと、何ともいえない温かい気持ちになりました。
 その日から毎朝、家族4人で行う“先生との対談”が、朝の出発となっています。娘と息子も後継の弟子として、先生との“共戦”を肌で感じ、この地で成長してくれることを心から願っています。 (聖教新聞 2012-06-27)