「国民本位」の政治

2012年7月16日(月)更新:2
・斧節『公明党の党利党略』
http://d.hatena.ne.jp/sokaodo/20120713/

【座談会 師弟の大道を歩む(46)7月16日「立正安国論」提出の日】
〈大難を覚悟で諫暁〉
●吉井 7月16日は、文応元年(1260年)に日蓮大聖人が時の最高権力者・北条時頼に「立正安国論」を提出された日です。3年前の正嘉(しょうか)の大地震によって苦しんでいた人々や社会の惨状を目にし、大難を覚悟で国主諫暁(こくしゅかんぎょう)されました。
正木 人々の嘆く姿を見て、立ち上がらずにはいられない――このやむにやまれぬ思いと大慈大悲が、立正安国の根本です。

●吉井 大聖人は別の御書で、権力者に「貴殿は一天(いってん)の屋梁(おくりょう)為(た)り万民の手足為り」(御書171ページ)と述べておられます。“為政者(いせいしゃ)は庶民の手足となって働くべき”と断言されたのです。
杉本 いつの時代も同じです。庶民の生活現場で「生の声」を聞き、“どうすることが本当に国民のためになるのか”を考えて行動することが、政治に求められています。人気取りのパフォーマンスに走り、聞こえのいい公約を唱えるだけで実行しない政治家は信用できません。

〈「国民本位」の政治〉
●韮沢 大震災の対応を見れば明白です。私たちが支援する公明党議員は、被災者の命と暮らしを守るために現場を走り回り、実際に実績を積み重ねています。
中川 国家議員のある公明党幹部は震災発生後、東京から16時間をかけて被災地に駆けつけました。高速道路は規制され、新幹線もストップするなか、ひたすら一般道だけを走ってきたのです。その後も1カ月間、交通が遮断された被災地を駆け回り、30近い自治体で被害などを調査。救援の手を打ち続けました。
吉井 公明党は震災から半年で766項目にもわたる提言や申し入れを行い、たくさんの議員立法の成立を主導しました。
韮沢 また災害から72時間が“命のタイムリミット”と言われますが、その時間が迫っていた3月14日、壊滅的な打撃を受けた地域の市長から、被災地にいた公明党議員に「ガソリンがあれば救援活動ができ、救える命がある」と要請がありました。議員はすぐさま政府側に主張。ガソリンを被災地へ優先的に回せるようになりました。
中川 地方議員も昼夜を分かたず奮闘しました。率先して安否確認、救援活動を行い、炊き出しに参加しました。また、仮設住宅を訪問して、住民の方々から細かく要望を聞き取り、駐車場を確保したり、郵便ポストを設置したりするなど、具体的に対応してきたのです。
韮沢 公明党水産業の復興にも尽くしています。ある漁業組合の幹部の方は、“公明党のスピードには驚いた。何より、俺たちの苦労をわが苦労として感じ取ってくれたことが最高にうれしかった”と語っていました。
正木 政治家の評価は、大局的な観点に立ちながら国民の「声」をどれだけ「形」にし、皆さんに喜んでもらえたかで決まるはずです。公明党には今後も、徹して国民本位の政治を実行し抜いてもらいたい。 (聖教新聞 2012-07-16)