分かりやすく、丁寧に伝えることは物事を前進させる基本

2012年8月12日(日)更新:1
【名字の言】
 企業のトップの多くが「伝え方」を重視する。米国の巨大企業ゼネラル・エレクトリック社のジャック・ウェルチ元CEO(最高経営責任者)は、自身の後継に選ばれなかった2人の候補者に、電話でなく、ジェット機に乗って足を運び、直接“桜散る”と告げたという(「THE21」8月特別増刊号)
 いい情報を伝える役目は皆、喜んで引き受けるもの。言いづらいことを、いかに正確に、丁寧に、遅滞なく伝えられるか。そこに、個人の人間性が表れるし、組織が伸びていけるかどうかの鍵がある
 「危機的状況下では、互いに隠し立てすることなく相手に誠実に接しなければならない」。日産自動車の再建に手腕を発揮したカルロス・ゴーン社長は語る(『ルネッサンスダイヤモンド社
 欧米型の経営には、ドライな成果主義、競争主義の印象が強いが、相手の立場に立った言動、皆が伸び伸びと能力を発揮できる雰囲気づくりの大切さは万国共通だ
 まして、皆が幸福と充実の人生を送るための広布の組織である。ただ方針を伝達するのではなく、目的は何なのか、なぜ今、それが必要なのか等、分かりやすく、丁寧に伝えることは、物事を前進させる基本であろう。その姿勢を自身に言い聞かせたい。 (聖教新聞 2012-08-11)