会合革命は万全の準備から 一人に光当てる祈りと実践を

2012年9月5日(水)更新:4
【社説】
 今、各地で前進と勝利を誓う集いが、意気軒高に開催されている。笑いあり、涙あり、誓いあり。ここに民衆運動を推進する力がある。会合にみずみずしい息吹があふれているか否か。それが、さまざまな戦いの勝敗を決める分水嶺(ぶんすれい)ともいえよう。
 仏法では、一人が他者・環境に及ぼしうる影響力は計り知れないと説く。対話拡大の果敢な勇気、友を幸福にせずにおくものかという粘り強い慈悲心。創価学会は草創以来、こうした個々人の力を十二分に発揮させるために、常に会合革命を心掛け、全力を傾注してきた。

〈日々の激励にヒントがある〉
 戸田城聖第2代会長は、「形式主義を排して、実質主義でいけ!」と叫んだ。組織が拡大すれば、その運営に力が入るあまり、形式に陥りやすい。それを打破するのは、“一人”の奮起に焦点を定めた、リーダーの深い祈りと実践だ。
 広布史に輝く金字塔を打ち立てた若き日の池田名誉会長の戦いにも、必ず、万全の準備があった。
 短期決戦となった札幌・夏の陣では、名誉会長は1カ月前から手紙などで綿密に連携を取り合い、メンバーの状況をつぶさに把握し、現地に赴いている。
 「どうすれば皆が勢いよく前進できるか」「行き詰まっている原因は何なのか」など、日々の個人激励・懇談の中にこそ、訴えるべきことのヒントはある。一人の友に思いをはせて祈る時、語るべき“ホシ”はおのずと明らかになる。
 もちろん会合の開始・終了時間の厳守や、式次第の検討は重要だ。登壇者が話の要点を打ち合わせておくことも必要であろう。
 大切なのは、会合の参加者が「来てよかった。さあ、戦おう!」との前進の息吹に包まれるかどうかだ。そのためにも、リーダーは心を砕いて全力で準備に当たりたい。

〈「この人」の蘇生に全力で〉
 名誉会長は記している。
 「衆生といっても、抽象的な“不特定多数”ではない。マス(集団)ではない。目の前の『一人』の心を、いかに開くのか。具体的な『この人』を、どう蘇生させるのか。その心が仏法の心なのです」(『池田大作全集』第35巻)
 11・18「創価学会創立記念日」を勝利で荘厳するため、今秋の活動に全力を挙げ、拡大のうねりを起こしたい。その原動力は、友の幸福を願うリーダー自身の一念にある。
   (聖教新聞 2012-09-05)