智慧の言葉で調和と相互理解を促進―ランジェル主席

2012年9月21日(金)更新:1
マカオ国際研究所から池田SGI会長に特別貢献賞】
 「マカオ国際研究所」から池田SGI(創価学会インタナショナル)会長に「特別貢献賞」が贈られた。SGI会長の平和推進への卓越したリーダーシップを讃えたもの。授与式は20日、東京・信濃町聖教新聞本社で行われ、同研究所のジョルジェ・ランジェル主席、マリア・シルバ理事長らが出席。代理の池田SGI副会長に特別貢献賞の賞状が託された。
 マカオ国際研究所のランジェル主席は、力を込めて語った。
 「池田会長は、人類の果たすべき使命と、一人一人が社会の向上のために何ができるかを気づかせてくれます。今こそ、世界は池田会長の言葉に耳を傾けるべきなのです!」
 1999年12月、マカオが、ポルトガルから中国に返還された。この歴史的転換点を目前にした90年代、マカオの政務長官、総督代理という重責を担っていたのが、ランジェル主席である。
 東西が融合するマカオで生まれ育ったランジェル主席。激動の時代にあって、愛するマカオの発展への方途を模索していた。
 そんな折、池田SGI会長の著作と出あう。驚いた。
 「国家、民族等、一切の相違を超えて人類が“地球人”として団結しなければならないという、きわめて重要なメッセージが発信されていたのです」
 英訳およびポルトガル語訳されたSGI会長の全著作を集め、読み込んだ。
 初の出会いは1990年、東京で。当時、ランジェル主席は、「マカオ東亜大学(現・マカオ大学)」で、大学理事会常任委員会主席を務めていた。
 翌91年、SGI会長はマカオの同大学を訪れ、「新しき人類意識を求めて」と題し講演。東洋と西洋が共存しているマカオの文化に着目し、「人類の調和を考える先例」として、その文明史的意義を訴えた。
 以来、ランジェル主席とSGI会長は、マカオ、日本、香港で、語らいを重ねてきた。
 99年6月、ランジェル主席ら学識者を中心に「マカオ国際研究所」が設立された。世界の学術・文化団体と連携し、マカオの歴史・文化の研究に取り組むとともに、その宣揚を目指すものである。
 同研究所では、世界平和と人類の調和に功績のあった人物を讃える「特別貢献賞」を制定。初の授賞者を、SGI会長に決定した。
 授与式で、ランジェル主席が、授与の言葉を読み上げる。
 「池田会長の智慧の言葉、尊敬に値する人格とその行動は、人類の幸福と進歩に多大な貢献をされています」
 「池田会長の深遠なる言葉は、あらゆる団体や機関を啓発し、調和・寛容・相互理解の道へと導いてくださいました」
 最後に、ランジェル主席が心に刻むSGI会長の箴言を、同席した夫人のマリア・ランジェル氏が厳かに代読した。
 「心が広がれば、世界が広がる。人生が豊かになる。心が強くなれば、何ものにも負けない」
 「気宇壮大に生きるのだ。大いなる目的に向かい、勇気の心で進む時、新たな歴史は築かれる」
 かみしめるように頷くランジェル主席。続いて、代理である池田SGI副会長に「特別貢献賞」の賞状が託され、盛大な拍手が会場を包んだ。
    (聖教新聞 2012-09-21)