創立者への栄誉を祝福 創価教育同窓の集い

2012年9月23日(日)更新:5
【ブラジル ドン・ボスコ大学が池田大作SGI会長に名誉博士号】
アウメイダ理事長は「この感動を早く学生たちに伝えたい。池田博士の平和のメッセージがさらに世界に伝わるよう、社会に訴え続けます」と(創大記念講堂で)
● ブラジル連邦共和国の「ドン・ボスコ大学」から同大学第1号となる「名誉博士号」が、創価大学創立者池田大作SGI(創価学会インタナショナル)会長に贈られた。授与式は22日午後、東京・八王子市の創大記念講堂で行われ、ドン・ボスコ大学のドリバウ・アウメイダ理事長夫妻らが列席。名誉博士の学位記とローブが創大の池田博正理事に託された。式典は「創価教育同窓の集い」に続いて挙行され、創立者への栄誉を同窓生が祝賀した。
●なぜ、池田SGI会長にドン・ボスコ大学の第1号の名誉博士号を贈るのか――アウメイダ理事長は語った。
 「それは池田博士の生涯そのものが、今、最も注目すべき大事な教えであるからです。正義の道を貫く博士の生き方が、学生たちの見本になっていくことは間違いありません」
 また、SGI会長に世界から贈られた名誉学術称号は、これで「332」。その意義については、次のように述べていた。
 「そうそうたる大学が並ぶ中、わが大学のような若い大学が池田博士を讃えることができ、大変な名誉です。ブラジルには、ドン・ボスコ大学のような若い大学がたくさんあります。今回の授与は、そうした大学の意思を代表したものであると思っています」


【ブラジル ドン・ボスコ大学 名誉博士号授与式から アウメイダ理事長の授章の辞】
●今から55年前、創価学会の戸田第2代会長は、核兵器廃絶を叫ばれ、地球上の生命を脅かす全ての悪と不正を根絶するという使命を青年に託されました。
 その「原水爆禁止宣言」から55周年という意義ある月に、この顕彰を授与させていただきます。
池田博士は、かつて次のように綴られました。
 「人間が生命的存在であるという認識に立つことであります。人間が生命的存在であるということは、いかなる社会、国家、民族をも超えて普遍的であり、かつ絶対的な事実であります」
●一国を常により良い方向に変えることができる方法とは、教育によるものであり、人間を重視した方法であります。
創価学会インタナショナルが、生命の尊厳という理念に基づき、人々と世界の平和のために、対話や行動を進めていることは、世界が認め、尊敬しています。私たちにとって、そのような組織と共に行動できることは、大きな喜びであります。
 池田大作博士は、師匠である戸田城聖先生の構想を実現するために、その全人生をかけてこられました。そして今日、創価大学があるのは、師匠の思いを、その弟子が実現したからであります。
 本日、平和、文化、教育、そして環境のために、不断の努力をしてこられた池田大作博士を顕彰できることは、私たちにとって、特権であり、かけがえのない瞬間であります。この瞬間を、永遠に心に刻んでまいります。
 そして今、私たちは、池田博士の理念を社会に広めていくための道を開くという重要な使命をいただきました。
 たった一人の人間が世界を変え、世界の人々に希望、勇気、情熱を与えることができるという模範を示してくださった池田博士に、心より感謝し、その使命を果たしてまいります。
 尊敬する師匠・池田大作博士。私たちは、悪に対する善の戦いを進める、博士のもう一人の弟子になりたいと思います。


創立者の謝辞(代読) 教育の絆は永遠に不滅 友情と信義の大道を進め】
●常に今から!ここから!君よ負けじ魂の勇者たれ
●「どんな立場であれ使命を果たす人に」(アウメイダ理事長)
ドン・ボスコ大学の崇高なモットー
 「知ることを学ぶ」「価値を創造する」「共に生きる」「自身の存在を生かす」
●人間は一生涯、勉強です。探究です。研鑽です。「知は力なり」「学は光なり」であります。
 貴国の大文豪アシスは語りました。
 「薔薇に棘(とげ)があるからと泣く人間もいれば、棘には薔薇が咲くと微笑む人間もいる」と。
 人生も社会も、どんなに行き詰まった局面があろうと、英知の明鏡を研ぎ澄ませば、必ず、希望の活路を見出せるのであります。
●人間は、とくに青年は、万事において受け身になってはならない。生き生きと積極果敢に、新しい価値を創造していくことであります。
 この不撓不屈の創造力を、いかに、みずみずしく湧き立たせていくか。
 ここに、勝負があります。
 貴国の大詩人カルロス・ドルモンも、こう励ましの言葉を残しております。
 「人生の途上で、あなたが『どの地点』で足を止めたか。それは、たいしたことではない。
 『どの時に』疲れ果てたか。それも関係ない。大事なことは、そして不可欠なことは、何か。それはいつも『再びやり直す』ことである」と。
 真実の勝利者とは、たとえ打ちのめされても、へこたれない。
 常に「今から」「ここから」再び立ち上がり、朗らかにたくましく、価値を創造していく勇者のことでありましょう。
●人生には、断崖絶壁に立たされるような試練が何度もあります。
 しかし、その時こそ、自分自身がいまだかつてない底力を発揮できる。
 ゆえに、何があっても、嘆かず、あきらめず、腐らず、今できることを、一つまた一つ、勇敢に誠実に忍耐強く、全身全霊でやり切っていく。
 そこから、必ずや反転攻勢して、信頼と勝利の上げ潮を起こしていけるのであります。
 波乱万丈の私の人生も、そうでありました。いわんや、「従藍而青(青は藍より出でて藍より青し)」という、わが後継の誉れの皆さんが断じて勝てないわけがありません。
   (聖教新聞 2012-09-23)