精神的交流こそ友好の源 会長の思想に学びたい

2012年10月11日(木)更新:2
ロシア連邦サハ共和国池田大作SGI会長を顕彰 大統領が署名ヤクーチヤとロシア380周年記念章 首都ヤクーツク市からは第1号の栄誉】
ロシア連邦サハ共和国から、池田SGI(創価学会インタナショナル)会長に「ヤクーチヤ(サハ共和国)とロシア 380周年記念章」が授与された。記念章の証書には、同国のエゴール・ボリソフ大統領の署名が記されている。また、首都ヤクーツク市からは、第1号の「ヤクーツク市 380周年記念章」が贈られた。授与式は10日、東京・新宿区の民音文化センターで行われ、来日中のフェオドシヤ・ガブィシェヴァ副首相、アイセン・ニコラエフ市長ら一行が出席。SGI会長からボリソフ大統領への親書が、副首相に託された。
 サハ共和国は、ヤクーチヤとも呼ばれる。ヤクート人の祖先が同国の中央部を流れるレナ川に沿って、中央アジアから北上し、中央ヤクーチヤに定着したのは10世紀初頭といわれる。ヤクーチヤが1632年にロシア国家に編入されてより、本年は380周年の節目を刻む。
 2012年には、レナ川流域の石柱自然公園が世界自然遺産に登録された。冬の気温はマイナス60度、夏は40度という厳しい気候によって形成された岩石が柱状に林立し、壮大で美しき景観が広がっている。
 サハ共和国ヤクーツク市からの栄誉は、長年にわたる池田SGI会長の平和・文化交流を讃えたもの。
 1998年10月、SGI会長は本社でニコラエフ大統領(当時)と会見。翌99年3月にはヴラーソフ首相(当時)とも対談した。2001年にはSGI会長が創立した民主音楽協会の招聘により、国立民族舞踊団が日本公演を実施。
 04年にはヤクーツク市でSGI会長の「自然との対話」写真展が開催された。
 ガブィシェヴァ副首相は、両国の交流を推進してきたSGI会長の貢献に賞讃を惜しまない。
 「私は、哲学者であり、教育者であり、詩人である池田会長のことをよく存じ上げております。池田会長は、モスクワ大学のサドーヴニチィ総長をはじめ、ロシア各界の識者と対話を重ねてこられました。サハ共和国の哲学者や文化人、教育者は池田会長の哲学に敬意を抱いているのです。今回の授章は、池田会長の思想に、さらに学んでいきたい、交流を深めていきたいとの意義を込めたものです。なぜなら、サハ共和国と池田会長がこれまで結んできたような精神的な交流こそが、すべての友好の原点であるからです」
 式典に先立ち、ガブィシェヴァ副首相は朗らかな笑顔で語った。
 「本日は、古くからのパートナーのところにやってきたような安らぎを感じております。というのも、サハ共和国は、世界的に広がりを持つSGIの皆さまと1990年代から親しく交流を結んできた歴史をもつからです。池田会長が築いてこられた芸術・教育・文化の橋を基盤として、さらに一層の交流を推進していきたいと念願しております」
 不屈の心が光るサハ――授与式ではガブィシェヴァ副首相が厳粛に授章の辞を述べた。
 「池田会長の、サハ共和国と日本の交流に対する多大な貢献を讃え、ボリソフ大統領の名代として、『ヤクーチヤとロシア 380周年記念章』を授与いたします」

●「ヤクーツク市と日本との交流に貢献を果たしてこられた最大の立役者が池田会長です。この記念章は、本年制定されたものですが、池田会長がこのメダルの第1号の受章者になります。池田会長に、最初のメダルを受け取っていただけますことは、私たちにとっても大変に名誉なことなのです」(ニコラエフ市長)

●ガブィシェヴァ副首相は、ユーモアを交えて語った。
 「サハ共和国には、日本といくつもの共通の伝統や文化があります。極寒のマイナス60度の気温も恐れずに、ぜひとも、わがヤクーチヤにおいでください。私たちの心の温かさで、どんな気温でも皆さまが快適にすごせるよう、大歓迎いたします」
   (聖教新聞 2012-10-11)