One world with sensei!

2012年11月7日(水)更新:2
【名字の言】
 「人間が一人でいるというのは、よくないことだ」「むしろ何事かをなしとげようと思ったら、他人の協力と刺戟(しげき)が必要だ」(山下肇訳)。文豪ゲーテが晩年、青年に語り残した言葉である▼彼は、戦乱や対立が渦巻く時代にあって、果敢に友情を広げたことで知られる。劇作家のシラー、歴史家のカーライル、詩人のプーシキンら、その交友は多彩だ。こうした人間交流の触発から、数々の名作が生み出されていった。ワイマール・ゲーテ協会のマンフレット・オステン顧問が、池田名誉会長との対談で述べている。「ゲーテにとって友情とは、生きる上で中心となるもの」だった(「潮」9月号)▼仏法では、「善き友」の存在を重視する。ある時、釈尊に、弟子の阿難が尋ねた。「善き友を持てば、仏道を半(なか)ば成就したことになりますか?」。すると釈尊は答えた。「それは違う。善き友を持つことは、仏道の半ばではない。すべてなのだ」(雑阿含経)▼生命と生命は“感応”し合う。元気な友と語り合うと、元気になる。勇気の友と一緒に動けば、勇気が出る。何より、広布に励む友と歩めば、知恵と歓喜が湧き上がる▼あの人と、この人と心の絆を結び、友情を大いに広げよう。“実りの対話”の季節である。(誠)
   (聖教新聞 2012-11-02)


 ♪「おんがく MUSIC」 Def Tech
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