この支え合いと励ましの無限の連鎖こそ、創価学会の真実である

2012年11月8日(木)更新:2
【名字の言】
 ふとした瞬間に、人生の機微を垣間見ることがある。和歌山の会館で、女子部の華陽リーダーの姉妹に話を聞いていた時のこと。2人が、かばんから何かを取り出した▼手作りの袱紗。錦宝会(多宝会)の友から頂いたという。「90歳のおじいちゃんが縫ってくれて」と、うれしそうに教えてくれた▼話が終わりロビーに出ると、別の部屋から、唱題する女性の声が聞こえてくる。「もしかして……」と姉妹。女性は、2人の先輩だった。“2人が緊張せずに、取材に答えられるように”と、祈っていたのだ。不登校など、たくさんの悩みを乗り越え、元気に活動に励むようになった2人。人に支えられた分だけ、今度は多くの人を支えられる存在に、と願わずにはいられなかった▼菊薫る11月になると、作家の吉川英治氏の句を思い出す。「菊作り 咲き揃う日は 蔭の人」。咲き誇る大輪の一本一本に、丹精込めて育て上げた人の思いと、努力がこもっている▼人に支えられていることを知れば、自分の命、人生は「自分のため」だけのものではなくなる。自分が“勝つ”ことが、誰かの喜びにもなると知った人は、より強く生きることができる。この支え合いと励ましの無限の連鎖こそ、創価学会の真実である。(将)
   (聖教新聞 2012-11-03)