一切を包み込む大境涯

2012年11月9日(金)更新:2
【御書とともに 名誉会長が指針を贈る〈94〉】
 願くは我を損ずる国主等をば最初に之を導かん、我を扶(たす)くる弟子等をば釈尊に之を申さん、我を生める父母等には未だ死せざる已前に此の大善を進めん (顕仏未来記、509ページ)

〈通解〉
 願わくは自分を迫害する国主等を最初に化導してあげよう。自分を助ける弟子等のことを釈尊に申し上げよう。また自分を生んでくださった父母等には、今世のうちにこの南無妙法蓮華経の大善をすすめよう。


《同志への指針》
 佐渡流罪の只中の御聖訓である。
 身は命に及ぶ迫害を受けようとも、心は一切衆生を慈しみ、全世界をも包み込む。これが御本仏の大境涯であられる。
 我らも仏弟子として、いかなる境遇にあろうとも、心は絶対に負けない。どんなに苦しくとも、妙法を唱え抜き、広布に進み抜くのだ。
 その大功徳は、わが父母(ちちはは)や縁ある人々に必ず伝わり広がる。地域・社会も厳然と正しくリードしていくのだ。
   (聖教新聞 2012-11-04)