寸鉄・信仰体験・読む=生きるチカラ!・読書 他

2012年11月23日(金)更新:2
【11・18「学会創立の日」記念インタビュー 米ハーバード大学 ヌール・ヤーマン名誉教授(文化人類学者)】
●今や世界的宗教に発展した創価学会の歴史は各国の識者が注目するところである。その一人で、アメリカを代表する文化人類学者、ハーバード大学のヌール・ヤーマン博士にインタビューした。(1)創価学会が世界へと発展を遂げゆく契機となった宗門との決別(2)飛躍への精神の源となった池田大作SGI(創価学会インタナショナル)会長の思想と対話の実践(3)地球文明の創出を目指すアメリカ創価大学(SUA)への期待などが縦横に語られた。日本を含め、世界の文化と宗教の歴史に精通する学識者の正視眼を通して、学会の発展の意義と真髄が浮き彫りになった。
《勇気とエネルギーに溢れる対話で異なる文明・宗教を結び付けたSGI会長の人類史的挑戦を賞讃 宗門との決別により学会は世界に発展》
●「人間が宗教のために存在するのではなく、宗教が人間のために存在する」(SGI会長)

《『人間のための宗教』を実践 仏教のヒューマニズムを現代に開く》
●とりわけ、池田SGI会長が、賢明なる知性と先見性をもって、普遍的なヒューマニズムの思想を世界に紹介し、発展させた意義の重要性を、全ての創価学会員は、誇りをもって確信すべきであります。
 さらに、依然、閉鎖的で権威的な体質の残る日本の文化と風土のなかで、常に異なる思想や文化に対して、開かれた心で接し続けてきたSGI会長は、極めて特異な存在であることも、人々は知るべきでありましょう。(ヤーマン博士、以下同)
●異なる思想や文化を結びゆく対話の貢献は、深き道義心に基づく勇気とエネルギーなくしては、決して成し得ない業であります。
 私たちは、一個人としての会長が、人類のために、これほど只今な貢献を果たされてきたことを、心からたたえるべきであります。●とりわけ、現代に生きる私たちにとっての最大の課題は、人類を覆う対立と破壊の元凶ともいうべき、異なる思想や文化に対する無認識、無理解を、どう乗り越えていくかということであります。
 文明の対立を、文明の共存へ、さらには繁栄へと導くための豊かな知恵を、いかに育み、開発しゆくかということであります。
 人間の英知の地平を限りなく拓きゆくリベラル・アーツ教育の重要な意義も、そこにあるのです。
   (聖教新聞 2012-11-14、以下同)


タンザニア大使 創価大学で講演】
●大使は、タンザニアの歴史や文化、女性の社会進出などに言及。「タンザニアは独立以来、紛争や民族対立のない“平和な国”です。皆さん、ぜひとも、タンザニアへ!」と友情を込めて語った。


【わが友に贈る】
 皆が人材!
 全員が主役!
 心を合わせれば 力は倍加する。
 共に使命の舞を!


寸鉄
●学会活動は誰もが欲する平和を築く運動―副市長(アメリカ) さあ対話! 今日も胸張り
●栃木が拡大月間を快走! 師と共に―誓いに生きる友は強し。新時代を先駆
●「妙と申す事は開と云う事なり」御書。信心に行き詰まりなし。根本は祈り
●世界糖尿病デー。過度な飲食、不規則生活は禁物。自己管理が健康への一歩
●冬支度の季節。ストーブ、電気カーペットは使用前に清掃・点検。事故防止を


【社説 あす、地域部の日 “今いる場所”を大切に貢献活動】
●「木は、土の中で根っこを伸ばすとともに、空高く向かって成長する」
●「大地に深く根を張ってこそ大樹となる。人も組織も同じである。根無し草では、時代の激流に押し流されるだけだ。いかなる嵐にも揺るがぬ根――それは地域という最も身近な大地に張られる」
●「地域を良くしていくためには、まずは知ることが必要だと思って」
●「仏法即社会」
●どんなに高い理想を掲げても、地に足がついていなければ、観念にすぎない。
●「あの友を この友を/かかえ いたわり/見守り 励まし/心性の慈光をもってあまねく照らし/信義と尊敬につながれた/心のスクラムを 幾重幾層にも/張り巡らせていくのだ」  
●めまぐるしく変化する時代。その中で「地域こそわが舞台」と、信頼と友情を広げる友。人々の安穏と繁栄を祈りながら、励まし合い、助け合う連帯を築きゆく、偉大な“希望拡大のパイオニア”の地域部に、心からの称賛をささげたい。


【きょうの発心 「8・23グループ」の誓い胸に】
御書 大地はささばはづるるとも虚空をつなぐ者はありとも・潮のみちひぬ事はありとも日は西より出づるとも・法華経の行者の祈りのかなはぬ事はあるべからず(祈とう抄、1351ページ・編519ページ)
通解 大地をさして外れることがあっても、大空をつなぐ者があっても、潮の満ち干がなくなっても、日が西から出ることがあっても、法華経の行者の祈りの叶わないことは絶対にない。
法華経の行者の祈りは必ず叶うと仰せです。
●「生涯、不退の信心を」
●「何があっても題目を」


【信仰体験 食品製造販売会社を起業し20年 感謝の祈りが全てを開く どん底から再起を果たす】
●心の底から思った。“妻は病のことも、会社のことも真剣に考え、闘ってくれている。俺が変わらねばいけない!もっと真剣にならなければ!”
 信心はおまえに任せる――と言ったが、朝に晩に多忙な合間を縫って、御本尊の前に座った。
●それから2カ月後、潤子さんは霊山に旅立った。夫妻の落胆は、あまりに大きかった。だが、暗く沈んだ心に希望の光を届けたのは、何度も励ましてくれる同志の存在だった。

〈失業、妻のがん、娘の死別を越え〉
●「祈りながら答え探しをするようになって。私は、それを“御本尊との会議”と名付けました。いまだかつてないほどの題目をあげました」
●「今は感謝しか、ありません。感謝のお題目をあげれば、必ず、最善の結果が付いてくる。これからも全てにおいて、感謝の祈りからスタートできる自分自身でありたい」


【活字文化 読む=生きるチカラ! インタビュー 作家 大下英治さん】
〈生と死 チェーホフから示唆 井上靖の小説から本好きに〉
●「撰(えら)ばれてあることの/恍惚(こうこつ)と不安と/二つわれにあり」のヴェルレーヌの詩で始まる「葉」、そして、魂の奥の奥にある悲しみというものを描いている「道化の華」を、私へのラブレターだと思って読んだ。もう、“太宰かぶれ”です。
 中学卒業後、三菱造船所の溶接工として働きましたが、初任給をはたいて古本屋で太宰治全集を買い、とにかく太宰を読みふける工員生活でしたね。
●俺はこのまま工員として朽ち果てていくのかと自嘲しつつ、それでも作家になりたいと思い続け、本だけは読みました。
●幼いころから、生と死について考える自分でした。そして、周りの人には、おっちょこちょいで、おどけたふうに見せて、“面白い子”と思わせながら、内心では常に孤独感を抱いていました。
 そんな私が17歳の時、チェーホフの「手帖」に出あう。「死は怖ろしい。だが、永劫に生きて決して死ぬことがないと意識したら、もっと怖ろしいことだろう」(神西清訳)とあった。“早死には困るが、確かに永遠に生きるよりは死ぬ方がいいだろう。よし、俺は死ぬ日まで狂ったように生き抜いてやろう”と。
●教わった大切なことの一つが、専門的なことでも平易に、読みやすく書くこと。これは、福沢諭吉が“文章とは、(教育が十分受けられなかった)山村出身のお手伝いさんに読み聞かせても、分かるものでなくてはならない”(「福沢全集緒言」、趣意)と、述べている通りです。
 文章で何かを伝えたい時、読み手の視線を一度、自分に取り込んだ上で表現しなければ、自分勝手な一文になる。私が純文学に固執し、こうした経験をしてこなかったら、今ごろプロの物書きとしては持続していないでしょうね。感謝しています。


【読書】
〈弱き他者と同苦し続けた生涯〉
・『シモーヌ・ヴェイユ「犠牲」の思想』 鈴木順子著 藤原書店
●国家の栄光など偽りの偉大さのための「犠牲」とは真逆の、最も弱いものと同苦する「犠牲」のありかた。それは人間の人間に対する義務であり、宗教の原点にあるものだ。
ヴェイユは「他者を生かすため」の思想を模索し行動したと明快にする。その生涯と遺された言葉は、他者の「犠牲」を踏み台に現世的な力を欲望するこの時代への痛烈な批判として、警鐘として、かけがえがない。


〈「己の正義」を貫き通す人物像〉
・『光圀伝 冲万 丁著』 角川書店
●義とは、己の正義を生き切ることに他ならない。本書は、大きな義で人や文化、時代を融和させようとした、先駆者的な魅力あふれる人間像を映し出す。


〈内線を終わらせた女性の勇気〉
・『祈りよ力となれ』リーマ・ボウイー/キャロル・ミザーズ著 東方雅美訳 英治出版
●平和を求める女性がいれば「暴政は滅び、悪を打ち負かす」「私はそう信じている」「絶対にやめない」――強固な意志で国の平和を勝ち取った女性の、勇気と強さがあふれた書だ。


〈子どもたちを襲う過酷な現実〉
・『戦争を取材する』 山本美香著 講談社
アフガニスタンコソボイラクアルジェリア……戦乱の現場で、彼女は多くの子どもたちと出会った。本書では、戦争の過酷な現実と向き合う子どもたちの姿を通して平和の尊さを訴えている。