紙上座談会 皆で「戦う心」を燃やし前進

2012年11月24日(土)更新:4
【師弟の大道を歩む 新しい力で時代を開け!(77) 11・18「学会創立記念日」から誓い新たに 皆で「戦う心」を燃やし前進】
橋元 全国の同志が日々着実に対話拡大を進めるなか、11月18日「創価学会創立記念日」を迎えます。
原田 皆さまに衷心より御礼を申し上げます。広布のための無私の奮闘、本当にありがとうございます。
吉井 今年は創立82周年です。総本部の完成まであと1年と迫りました。
杉本 学会本部に集う皆さんは、建物の骨格が積み上がっていく姿に胸を高鳴らせながら、誓いを新たに出発されています。
正木 いま一度、自分自身の宿命転換と広布拡大の目標を明確にしたい。個々人の幸福と拡大の勝利、この二つの実証で総本部の完成を荘厳していきたい。


〈「絶対に勝つ」執念〉
棚野 学会の記念日は、単なるお祝いの日ではありません。挑戦の歴史を刻む「目標点」であり、生まれ変わった決意で戦いを開始する「出発点」です。
原田 学会では、よく「戦い」という言葉を使います。では何と戦うのか。自他共の幸福を目指す上で、また、広布の途上で競い起こってくる障魔との戦いです。それはつまるところ、自分自身の心、弱い一念との戦いであり、臆病、惰性との闘争です。
橋元 「仏法と申すは勝負をさきとし」(御書1165ページ)であり、「月月・日日につよ(強)り給へ・すこしもたゆ(撓)む心あらば魔たよりをうべし」(同1190ページ)です。
吉井 池田先生は、次のように指導されています。
 「弱い信心、弱い祈り、弱い心では、人生は勝てない。いわんや、大きい勝負には勝てない」
 「『絶対に勝つ』という執念が弱いところに、満足な結果は出ない。蓮祖は仰せである。『大信力を起こせ!』『信心強盛たれ!』と」


〈「勝つための執念の祈りが、日蓮仏法の信心である」〉
杉本 日蓮大聖人は「心こそ大切なれ」(同1192ページ)と仰せです。そして、戦う心や苦難に負けない心を支え、励まし合うために同志の絆があります。
棚野 今月11日の聖教新聞に掲載された「名誉会長と共に 今日も広布へ」では、先生がこう述べておられます。
 「人間は、どんなに決意していても、くじけそうになることもある。だから、ありとあらゆる方法を使って、『元気づける』ことに、私は徹してきた」
原田 これまで池田先生の渾身の激励行に触れ、世界広布の礎は“同志を励まして元気にする”という一点にあると痛感します。元気になれば「戦う心」が生まれる。より力強くなる。そうして築かれた心強き同志の陣列が、新たな歴史を開いていくのです。
杉本 「心」で築かれた世界だからこそ、学会はあらゆる壁を乗り越えて、192カ国・地域にまで広がったのだと思います。
原田 三代会長、なかんずく池田先生が大聖人の仰せ通りに戦われ、「心こそ大切」の組織をつくられたからこそ、世界広布が現実のものとなったのです。
正木 先生の振る舞いに学び、リーダーは、まず自らが率先して強盛に祈り、対話拡大に打って出たい。その生命力と体験をもって同志を励まし、元気づけていきたい。


〈師恩に報いる拡大〉
橋元 壮大なスケールで平和・文化・教育運動を進める池田先生の思想に、世界がますます注目しています。先月、中国・上海師範大学で「池田大作思想国際学術シンポジウム」が開かれました。
吉井 世界の43大学・機関から約100人の研究者等が参加し、「多元文化の融合下における現代教育」をテーマに、先生の教育哲学・思想の研究成果を発表しました。
棚野 “池田研究”に励む研究者が一堂に会するこのシンポジウムは7回目。中国の地で、一人の日本人の哲学を研究する集いが、継続的かつ国際的な規模で行われていること自体、大変なことです。
吉井 アメリカ・デポール大学のグーラー助教は、こう語っておられます。
 「(子どもと教師という)『両者の成長』こそ(池田)博士の教育思想のキーワードである。人間教育による相互の成長を通じた創造的共存こそ、21世紀における多文化教育に必要なもの」
 「アメリカでは、多文化教育について、多くの議論が重ねられてきたが、実際の進歩は、ほとんどない。しかし、自他共の成長を促す博士の人間教育、共生、共育の概念を深く理解していくならば、多文化教育の新しいモデルが生まれるに違いない」と。
杉本 主催した上海師範大学の陸建非党委書記も、こう述べておられます。
 「池田先生の思想には、普遍性の輝きがあります」
 「文化融合の鍵がここにある。今回のシンポジウムのテーマは、教育界に広く共感を呼ぶものとなるでしょう」
 「池田先生の思想は、アジアの、そして世界の財産です」
原田 世界が直面する諸問題をよりよい方向へ導く方途として、生命尊厳を第一に謳う人間主義思想に注目している方々が多い。このように世界が求める偉大な師匠から指導を受け、私たちは日々、前進できるのです。その感謝を決して忘れてはなりません。
正木 さあ、本年の総仕上げの時であり、明「青年学会 勝利の年」の開幕です。師恩に報いる広布拡大を断じて成し遂げていきましょう。
   (聖教新聞 2012-11-15)