紙上座談会 御書を拝して大確信の前進!

2012年11月29日(木)更新:3
【師弟の大道を歩む 新しい力で時代を開け!(81) 「実践の教学」こそ学会の伝統 皆で健康・無事故の声掛けを】
棚野 いよいよ12月。本年の総仕上げのために、今こそ弟子が広布拡大に全力で走っていきたい。
原田 弟子の勝利を師匠は祈り、待ってくださっています。師のもとで広布拡大の歴史を残せることに感謝しながら、皆で心を合わせていきたい。
橋元 今再び、広布史に燦然と輝く師匠の大闘争に学び、実践していくことが大切だと思います。
杉本 「札幌・夏の陣」や「大阪の戦い」、「山口開拓闘争」などで池田先生は、御書講義を通して同志の皆さんに大確信を与えられました。「実践の教学」「戦う教学」という学会の伝統を築かれたのです。御書根本、教学第一の姿勢は、信心の戦いを進める私たちに不可欠です。
吉井 「大阪の戦い」のスタートにあたり、先生が引かれた御文が、「何なる世の乱れにも各各をば法華経・十羅刹・助け給へと湿れる木より火を出し乾ける土より水を儲けんが如く強盛に申すなり」(御書1132ページ)。先生は「『不可能を可能』にできるのが信心です。強盛な祈りです。題目です。皆の心に、その大確信を燃え上がらせたかったのです」と述懐されています。
正木 また「軍には大将軍を魂とす大将軍をく(臆)しぬれば歩兵臆病なり」(同1219ページ)、「異体同心なれば万事を成し同体異心なれば諸事叶う事なし」(同1463ページ)等と、リーダー率先で戦う姿勢、異体同心の団結の大切さを強調されました。


〈逆風を上昇の力に〉
棚野 「大阪の戦い」は全てが順風満帆だったわけではありません。途中、学会の伸展を阻もうとする勢力の企みによって、学会員が不当逮捕されるという、とんでもない事件が起きました。またマスコミも興味本位で中傷を書き連ねました。しかし関西の同志は逆境に臆することなく、いや、逆風だからこそ、それを上昇する力に変え、そうした事件のあった1956年(昭和31年)5月に、大阪支部は不滅の金字塔である1万1111世帯という未曽有の折伏を成し遂げました。
原田 先生が常に御書を拝して渾身の指導を重ねておられたからこそ、同志は障魔の紛動にも微動だにしなかったのです。
吉井 池田先生は、こう語っておられます。
 「御書は『信心の背骨』であり、ゆえに確固不動の『人格の背骨』となるのだ。さらに、『言論戦の柱』である。万人の幸福の大道を開く『希望の経典』であり、『勇気と智慧の源泉』である。教学こそ、危険千万な人生の荒海を渡るための羅針盤の大哲学なのである。教学が強くなれば、信心はさらに強くなる。反対に強靱な“背骨”がなければ、いざという時に弱い」
正木 大切な指導です。これまでも確認してきた通り、リーダーは同志を励ます時、会合で話す時に、必ず一節でも御書を引きながら語っていきたい。話に教学的な裏付けがなく、独りよがりになったり、勢いだけになったりしては、同志に申し訳ないことです。
原田 池田先生が御書根本に指導してくださったから、あらゆる障魔を打ち破り、今日の燦然たる世界広布の姿があります。教学は学会の生命線です。
橋元 御書の真剣な研鑽と実践があればこそ、私たちは確信をつかむことができ、また人材を育てていくことができます。
棚野 聖教新聞の「御書とともに 名誉会長が指針を贈る」をはじめ、機関紙誌には日々の前進の糧となる御書の御文や解説が掲載されています。戦う心の滋養として御書を拝し、研鑽していきたい。


〈魔は焦る心の隙に〉
吉井 日がたつにつれ、寒さが厳しくなってきました。仕事も学会活動も忙しい時期ですので、決して体調を崩さないようにしていきたいと思います。
杉本 風邪やインフルエンザが流行する季節です。(1)外出後の手洗い・うがい(2)加湿器等を使っての部屋の保湿(3)十分な休養と栄養(4)マスクの着用や人ごみの回避、などを実践することが予防につながります。
正木 また、歳末に近づくほど、慌ただしくなる。交通事故にはくれぐれも気をつけていきたい。
棚野 昨年の交通事故の状況を見ると、発生件数、死者数、負傷者数とも最も多いのが12月です。
橋元 携帯電話を操作しながらの運転は厳禁です。これは自動車も自転車も同じです。また、最近とくによく見かける、スマートフォンを操作しながらの歩行も本当に危険です。
杉本 振り込め詐欺にも警戒が必要です。たとえば親族や銀行、警察を名乗る電話が掛かってきても、電話を切った後に一呼吸置いて、まず家族や同志に連絡し、確認を取ったり、相談したりすることです。「落ち着いて確認」することで被害を防げます。
吉井 日蓮大聖人は門下に「かまへて・かまへて御用心候べし」(同1133ページ)、「さきざきよりも百千万億倍・御用心あるべし」(同1169ページ)等と、重ねて注意を呼び掛けられています。
原田 魔は巧妙です。忙しいと焦っている心の隙を突いてきます。信心しているからこそ賢明に知恵を働かせ、事故を防いでいきたい。皆で常に心掛け、互いに何度も声を掛け合っていきましょう。
   (聖教新聞 2012-11-29)