夢へと飛翔するためのエンジンこそ、確信と勇気の「祈り」

2013年1月5日(土)更新:1
【名字の言】
 沖縄・南風原(はえばる)町で2日に開催された「新春飛び安里(あさと)凧上げ大会」。大会名の「飛び安里」とは、200年以上前の琉球で、“空を飛んだ男”といわれる安里周当(しゅうとう)のことだ▼彼は、若いころに抱いた“大空を飛びたい”との夢を、失敗を繰り返しながらも、ついに成功させた、と伝えられる。同町では、その偉業をたたえ、弓の弾力を活用した、彼の飛行機のレプリカを製作し、展示している▼「飛び安里」が実際に飛行に成功したという文献は少なく、伝承によるものが多いが、今後、研究が進み、検証されれば、ライト兄弟より100年以上も早く、空を飛んだ人物ということになる。彼は当時、飛行実験で世間を騒がせたとして逮捕されたこともあった。それでも、夢を叶えようとしたチャレンジ精神は、時代を超えて大切なことを教えている▼池田名誉会長は、「成功するまで、絶対にあきらめない」との発明王エジソンの言葉を通し、「『あきらめ』は、信心ではない。『祈り』も、叶うまで祈らなければ、本当の『祈り』にはならない」と語った▼新たな決意に燃える新年。決意はたやすいが、それを持続し、行動に移すことは難しい。夢へと飛翔するためのエンジンこそ、確信と勇気の「祈り」である。(碧)
   (聖教新聞 2013-01-05)