困難に負けず、平和の連帯を築く闘士として、使命の翼を広げていこう

2013年1月21日(月)更新:3
【名字の言】
 城の多くは個性的な別名を持つ。兵庫の姫路城は優美な「白鷺(しらさぎ)城」。隣県の岡山城は「烏(う)城」と親しまれ、剛健な黒さが強調されている。白と黒を併せ持つのが、島根の松江城天守閣の美観から「千鳥城」とも▼古来、築城には人柱の悲しい伝説がつきまとう。松江城にも、そうした話があり、作家・小泉八雲が書き残している▼その一方、松江城天守には、他の城には例のない「寄木(よせぎ)柱」という強固な柱が百本以上、現存している。これは、松の一本柱の周囲を板で寄せ合わせて囲み、かすがいで留め、金輪で締めて太い柱にしたもの。通常の柱より強度が優れる▼まるで、黄金柱の壮年部を中心に、婦人部や青年部が幾重にも力を合わせて、地域の幸福と繁栄のために貢献する創価ファミリーの団結のようである。池田名誉会長は過日、「異体同心の団結も固く、わが地区、わが支部に盤石なる『人材の城』を」と綴った▼名城の愛称には、鳥の名が目立つ。偉大な文化を未来へ大きく羽ばたかせたい、との先人の思いからだろうか。戦闘拠点であった城が今、幾多の難を乗り越え、“記念碑”として人々を魅了している。私たちも困難に負けず、平和の連帯を築く闘士として、使命の翼を広げていこう。(杏)
   (聖教新聞 2013-01-19)