自身の成長も人生の勝利も、日々の「基本」で決まる

2013年1月24日(木)更新:3
【名字の言】
 昨年の日本管楽合奏コンテストで、最優秀賞に輝いた関西創価高校吹奏楽部。曲によって難易度があり、同校が演奏した「ハリソンの夢」は難易度7。一般的に、高校生の演奏曲の多くは3〜4だという▼演奏が一つにまとまるのも難しい。一人の楽器の音が、1オクターブの1200分の1に当たる「1セント」でもずれると、全体が濁って聞こえてしまうという。その困難なハードルを、部員は毎日の地道な基礎練習で越えていった。顧問の伊藤昌教諭は語る。“大阪一、関西一、基礎練習を続けてきた自負があります”▼基本に徹する中で実力は磨かれる。大阪の男子部員の活躍にも、それを学んだ。彼は塗装会社に勤めて13年目。ペンキ塗装の基本は、下地を紙やすりで磨くことだという。その作業は1日中、続くことも。後輩らが辞めていく中、彼は歯を食いしばり、昨年、建築塗装工では大阪でただ一人、青年優秀技能者に輝いた▼私たちの信行の実践の基本は、勤行である。かつて池田名誉会長は、それを“最も易しく、最も難しい仏道修行”と述べた。さらに、“勤行を欠いてどんなに行動しても、それは空を斬るに等しい”とも▼自身の成長も人生の勝利も、日々の「基本」で決まることを心に刻みたい。(馨)
   (聖教新聞 2013-01-22)