信仰を持つ青年教育者の力強い信念が未来を照らすに違いない

2013年2月4日(月)更新:3
【名字の言】
 「わが創価大学のキャンパスで語り合うような思いで、教育に関する所感を綴らせていただきます」。池田名誉会長の連載「わが教育者に贈る」(全4回)は昨年2月1日、親愛の情に満ちた筆致で初回が本紙に発表された▼この1年、教育本部の友は困難にぶつかるたびに読み返し、人間教育の真髄を胸に刻んでは目前の課題に挑戦してきた▼横浜市の小学校に勤務する男子部部長も、その一人。ちょっとした注意の言葉が児童の反発を買った。情けなく、給食の味さえ感じない日が続いた。が、負けなかった。彼は対話による打開を決意。皆を信じ話を聞くと、悩みを打ち明けてくれた。親身に相談に乗ることで信頼の絆がよみがえった▼卒業式の後、子どもたちから「これからも熱血で頑張って」との賛辞。「子どもの幸福、成長を『祈る』ことができる私たちは、子どもを信じる深さが群を抜いている」と、彼は確信を込めて語る▼今、いじめに加え、体罰の問題も浮上。一方、精神的な病で休職する教員は4年連続で5千人を超えた。教育界の現実は厳しい。だが、「時代が混迷を極めれば極めるほど、教育者は輝きを増さなければいけません」――信仰を持つ青年教育者の力強い信念が未来を照らすに違いない。(杏)
   (聖教新聞 2013-01-27)