詩 師弟の大道を まっしぐらに

2013年2月12日(火)更新:9
【池田名誉会長 桂冠詩人の世界 恩師・戸田第2代会長の誕生日「2・11」 師弟の大道を まっしぐらに】
 希望は 人生の宝なり。
 常に 希望を持てる人は 幸いなり。
 希望は何ものにも負けない 不屈の旗である。 人生は戦いだ。 来る年また来る年を どのように強く朗らかに 生き抜くかである。
 創価の父・牧口常三郎先生は 法難の極中にあっても 「心一つで地獄にも 楽しみがあります」と 悠然と綴っておられた。
 この殉教の師に対して 弟子である戸田城聖先生は 「あなたの慈悲の広大無辺は 私を牢獄まで連れていって くださいました」と 感謝を捧げられたのである。
 第三代の私は あまりにも峻厳な この不惜身命の 師弟の大道を まっしぐらに 走り通してきた。
 師匠が 思い抱かれた希望は すべて 命を賭して実現した。 晴れ晴れと 一点の悔いもない。
 御聖訓には仰せである。 「大闇をば日輪やぶる」と。 勇気ある信仰こそが 大いなる希望の太陽なのだ。
 正義に徹する師弟は 試練の逆境を下に見て 生命の究極の光を 永遠に放ちゆくに違いない。
 無限の希望! これが妙法である。 無限の境涯! これが信心である。
   (「希望は人生の宝なり」より)


●師弟は、人間にしかない。峻厳な魂の結合は、最も尊く、最も人間的な世界といえるだろう。
 戸田第2代会長の事業が苦境に陥り、若き池田名誉会長は夜学を断念し再建のために尽力した。その名誉会長を思い、戸田会長は命を削りながら万般の学問を教授。師の期待に応えようと戦い、学び抜いた名誉会長は、薫陶の思い出を「戸田大学」と呼び、深い師弟不二の精神を留めている。
 ある講義の修了後には、戸田会長は、「優等生への勲章だ」と微笑み、一輪の花を名誉会長の胸に挿した。現在、名誉会長が世界の大学・学術機関から受章した名誉学術称号は334を数える。その根本要因とは――名誉会長は、“師から賜った一輪の花に対する感謝”と“さらなる精進を誓った「心」”であるとの確信を綴っている。
 2007年4月、名誉会長は、東京牧口記念会館(八王子市)に隣接する牧口記念庭園へ。恩師・戸田会長の胸像をカメラに収めた。庭園には、牧口初代会長の胸像も立つ。そして、世界の大学・学術機関や、名誉会長が語らいを広げてきた各界の識者の名を冠した木々が植えられている。
 百花繚乱の花々、桜梅桃李の木々が、先師の偉業と師弟の大道を寿(ことほ)ぎ輝く。
   (聖教新聞 2013-02-10)