メッセージ 「生命ほど尊いものはない」
2013年2月12日(火)更新:8
【歓喜の春! 和楽の春! 幸福の春! 新時代第63回本部幹部会 名誉会長のメッセージ 人間の可能性は無限大 どんな悩みも打開できる】
一、きょう、私は、皆さんと一緒に決意し合いたいことがあります。それは、「共々に生命の勝利の花を満開に咲かせよう!」ということです。
一人一人の生命が、どれほど尊いか。
どれほど大きな可能性を秘めているか。
たとえ、「一日の生命」であっても、宇宙の全財宝よりも素晴らしいと仏法は示しています。
実際、60兆という膨大な数の細胞が絶妙に調和し、たえまなく外敵とも戦いながら、働き続けている人体は、多くの科学者からも、まさしく「宇宙」であると感嘆されています。
心臓は、1日に約10万回も脈動し、実に約8トンもの血液を全身に送り出してくれている。
脳は、大脳皮質だけでも、140億もの神経細胞が天文学的なネットワークを広げており、その成長し、創造しゆく力には、限界がありません。
「よく学び、よく使うほど、頭は冴えわたる」と言われるゆえんであります。
〈自分自身が偉大な仏だ〉
一、仏法では、「仏」という最も偉大な存在も、人間を離れ、現実を離れて、どこか遠くにあるのではない。
私たちの生命の中にある。この私たち自身が、まさに「仏」なのであると説かれております。
そう言われても信じられないという人に、日蓮大聖人は、「自分のまつげは近すぎて見えないようなものだよ」(御書1491ページ、趣意)と譬えられました。
さらに、「美しい桜の花は、ごつごつとした木の中から咲き出てくるではないか」(同1492ページ、趣意)、「同じように、凡夫である私たちの心の中から、必ず仏の生命を開いていくことができる」(同1491ページ、趣意)と教えられているのであります。
結論して申し上げれば、その最高の生命の花を咲かせていく、究極の力が、南無妙法蓮華経です。これは、絶対に間違いのない大法則であります。
〈民衆の不幸をなくすために〉
一、ともあれ、人間は、自分らしく「幸福の花」を咲かせるために生まれてきました。
人生は、思い切り「勝利の花」を咲かせるためにあります。
それを万人に可能にしたのが、仏法なのです。
このことを、私は、19歳でお会いした師匠である戸田城聖先生から教えていただきました。
残酷な戦争で無数の命が奪われた直後であり、荒廃した焼け野原にあって、何の希望も見いだせない時代でした。
その中で、青年を信じ、励ましてくださった先生のお心に応え、私たちは立ち上がった。
どんな悩みを抱えた友にも、どんな境遇に苦しむ友にも、「断じて打開できる」「絶対に幸福になれる」と言い切って、共に仏法を学び、実践し、一人また一人と「人間革命」の実証を示してきたのです。
それは、この世から、民衆の不幸と戦争の悲劇をなくすための、終わりのない挑戦であります。
今、「友情」と「信頼」の世界市民のスクラムは、192カ国・地域にまで広がりました。
そして、いよいよ、これからが、わが創価の青年たちが、「生命の尊厳」の哲理を高らかに掲げて、「平和の柱」となり、「文化の大船」となり、「教育の眼目」となって、新たな地球社会に貢献していく晴れ舞台です。
〈たとえ目が見えなくても〉
一、北海道創価学会では、毎冬、全道の各地で青年主張大会を開催しております。
4年前、若くして命にも及ぶ病で視力を失いながら、雄々しく闘病を続け、地域のリーダーとして活躍する青年が叫びました。
「たとえ、目が見えなくても、私は人に励ましの言葉を掛けることができる。人の悩みを聞くことができる。人のために足を運ぶことができる。
そして、何ものにも負けない信仰があります。
いかなる困難が襲いかかろうとも、郷土の未来に希望を送りゆく一人に成長していきます!」と。
壮年部に進出した今も、父母と共に、同志と共に、勇敢に朗らかに前進してくれています。
こうした尊き体験が、日本中、世界中に花開いています。
大聖人は、「法華経を信ずる人は冬のごとし冬は必ず春となる」(同1253ページ)と約束してくださいました。
ここに、人類を照らす永遠の希望の太陽があります。
きょう集われた大切な皆様が、一人ももれなく、試練の冬を勝ち越えて、「歓喜の春」「和楽の春」「勝利の春」を飾りゆかれることを私は祈ります。
一、結びに、
寒風に
負けるな 胸晴れ
わが青年(きみ)よ
――と贈り、私のメッセージといたします(大拍手)。
(聖教新聞 2013-02-10)