朗々と唱題し、広布のために動き語る時、体中に力が湧き上がる

2013年2月15日(金)更新:6
【名字の言】
 「先月、人生4度目の成人式を迎えました!」。活動報告した80歳の壮年のユニークな自己紹介に、どっと会場が沸いた。元気の秘訣は「学会活動すること」。最近は以前より若返っているような気がするとも▼生命科学の分野でも人間の変革能力が明らかにされつつある。ノーベル医学生理学賞山中伸弥教授らが開発したiPS細胞も、その一つ。さまざまな組織や臓器に分化した細胞は、長い間、決して元の状態に戻ることはないとされてきた▼だが、四つの遺伝子を入れることで、細胞が真っさらな初期状態にリセットされ、受精卵のようにあらゆる細胞に分かれていくiPS細胞に生まれ変わった▼評論家の立花隆氏は「これはいわば、タイムマシンの発見と同じ」(『生命の未来を変えた男』文藝春秋)と語る。究極の若返り法との期待も大きい。ただし、なぜ四つの遺伝子で細胞が初期化されるのかは今も謎。その複雑な働きの解明はこれからだ▼「昨日も妻と共に歩き、聖教新聞の拡大ができました。『よかったね』と、共に喜び合えることが生きる力です」と冒頭の壮年は笑った。朗々と唱題し、広布のために動き語る時、体中に力が湧き上がる。妙なる生命の素晴らしさに感嘆しないではいられない。(進)
   (聖教新聞 2013-02-15)