きょう、日蓮大聖人御聖誕の日 希望の哲理で社会を照らそう

2013年2月16日(土)更新:6
【社説】
 2月16日は、「日蓮大聖人御聖誕の日」である。今をさかのぼること791年の貞応元年(1222年)、大聖人は安房国(千葉県)に誕生された。
 大聖人は御自身のことについて、「民が子」(御書1332ページ)、「民の家より出でて」(同1407ページ)、さらに「貧窮下賤の者と生れ」(同958ページ)と、貧しい庶民の出身であることを誇り高く宣言されている。
 大聖人が、どこまでも民衆に根差して妙法流布に戦われた意義は計り知れない。人々を救うために、難を乗り越えて妙法を弘めよと、法華経は説いている。この法華経を大聖人は身読し、自身が「法華経の行者」であることを証明された。

〈民衆救済の大道を開く〉
 それは、“万人が仏である”と説く法華経の理念を、末法において人々に先駆けて実証したということである。どんな苦難をも乗り越えゆく智慧や勇気や生命力の源泉である仏界の生命を、自身の胸中に涌現する道が、大聖人によって開かれたのである。御本尊根本に人生を切り開く大聖人の仏法は、その誕生から、あらゆる人々に開かれた宗教だった。
 そして、三代の会長が大聖人に直結し、その精神を現代によみがえらせ、妙法は世界192カ国・地域に広がった。
 SGI(創価学会インタナショナル)のある女性リーダーは、自身の胸中に力強い仏界の生命があることを友人から聞き、29年前に入会。信心したことで、人生に希望を持てるようになり、困難に挑んでいく“心の強さ”を得た。長男が心の病を乗り越えつつある彼女は、「人生は悩みや苦しみの連続です。しかし使命を自覚し、自分が負けなければ、勝利への道は必ず開かれる」と語り、人々に勇気と希望の励ましを送り続けている。

〈報恩感謝を胸に広布へ〉
 伝統の2月。その淵源は61年前、若き日の池田名誉会長が蒲田支部幹事として、1カ月で支部201世帯という弘教の金字塔を打ち立てたことにある。
 この「2月闘争」の出発にあたり、名誉会長は、2月は大聖人御聖誕の月であると同時に、恩師・戸田城聖第2代会長の誕生の月であり、“私たちが信心に巡り合えたのは、大聖人が出現され、戸田先生が広布に一人立たれたおかげです”と訴えた。
 師匠への報恩こそ仏法の根幹である。名誉会長の指針のまま、偉大な仏法に出合えた喜びを胸に、希望の哲理で社会を照らす広布の実践に励んでいきたい。
   (聖教新聞 2013-02-16)