座談会 家庭と地域で後継者育成に全力

2013年3月6日(水)更新:3
【輝く創価の師弟城(14) 子どもたちの可能性を信じ、祈り抜こう】
杉本 3月1日から「未来部希望月間」です。卒業や入学、進級の大切な時ですので、皆で未来部に励ましを送りたいと思います。
井 中・高等部では「卒業希望カレッジ」「部長交代式」を開催します。
久保 少年少女部では「卒業希望部員会」、合唱団の入卒団式を行います。
棚野 4月には新入生歓迎の「創価ファミリー勤行会」を開きます。未来部員とご両親はもちろん、祖父母の方々、未入会のご家族にもぜひ、参加していただきたいと思います。
原田 多忙のなか、未来部育成部長、21世紀使命会の皆さまには、大変にお世話になります。
久保 各地域で本当に多くの皆さんに支えていただいています。ある地域では壮年部の方が、毎回の部員会で自作の紙芝居を披露しています。勉強やクラブ活動など子どもたちが頑張っている話題を紹介しながら題目の大切さを伝えたり、学会の歴史を分かりやすく教えたり、少年少女部員のために懸命に尽くしてくださっています。

〈信心の確信を語る〉
井 未来部員と接するなかで感じるのは、メンバーの「自主性」の高さです。私が参加した未来部大会でも、部長や各リーダーが自主的に会合の準備をしていました。中学・高校生向けの機関紙「未来ジャーナル」に連載されている池田先生の「未来対話」を、どう分かりやすく部員さんに伝えるかを考え、スキット(寸劇)を自分たちで作った地域もあります。未来部員の熱意と創意工夫が光っています。
久保 いじめや病気等の悩みを抱えるメンバーもいます。その子どもたちが、「少年少女きぼう新聞」で池田先生が連載されている「希望の大空へ」を”先生が僕たちに書かれたお手紙”と思って学び、前進する勇気を頂いています。
正木 子どもたちは、本当に純粋です。こちらが語った分、先生や信心のことを吸収します。
井 ありのままに感じたことを行動に移す素直さも未来部員から学びます。友人に、自分が感じた信心の確信を話し、感動した聖教新聞の記事を渡す未来部員もいます。あるメンバーは、いじめで悩む友達に、元気になってほしいとの一心で、先生の『青春対話』を一緒に学びました。その友達は内容に感銘し、未来部の集いに来てくれるなど友情を深めています。
原田 子どもたちは、私たちの想像を超える力と可能性を秘めています。それを引き出すのが私たちの役目です。信心の確信、学会の温かさ、そして池田先生の激励で受けた感動を、折に触れて語っていきたい。
杉本 だからこそ、「未来対話」「希望の大空へ」などを通して、先生の未来部への思いを、私たちが学ぶことも大切ですね。

〈母親の”慈愛の声”〉
棚野 「低年齢少年の生活と意識に関する調査」(内閣府)によると、「頼りになる」「自分の気持ちをわかってくれる」のは「母親」との答えが「父親」より多い。悩みの相談相手も小学生の4人に3人が母親を挙げています。
正木 子どもにとって母親の存在は大きい。学会でも婦人部の方々が後継者育成に尽力してくださっています。本当にありがとうございます。
杉本 池田先生はこう語っておられます。
 「子どもの方向性は、母親によって決まる。母親の信心と慈愛の声は強い」「家庭で、親が子どもに信心の基本を教えることは、当然大切である。しかし、学会の組織の温かさや、すばらしさは、実際に会合に出たり、先輩や同志と触れ合うなかで、わかっていくものだ。そこへつなげるのは、母親の責任である」
正木 母親が家庭で発する”何気ない一言”を、子どもはよく聞いています。たとえば母親が会合から帰ってきて、「きょうはすばらしい体験を聞いた」「こんなうれしいことがあった」と生き生きと語っているのか、または「疲れた」等と言っているのか――母親の姿がそのまま子どもの心に焼き付いていきます。
原田 地域の皆さんにも、同志の家庭の子どもたちに温かな声掛けをお願いしたい。お子さんが未入会であっても分け隔てなく、励ましを送っていきたい。
棚野 男子部員の一家が、未入会の家族がいる一家と交流するなかで、未入会の方が学会理解を深めているという話を、よく耳にします。やはり”家族ぐるみ”の交流は、大きな信頼につながりますね。
久保 ある地域では、未就学児童がいる家庭にも少年少女部員会への参加を呼び掛けています。参加者の半分が未就学児童で、未入会のお子さんを連れてくる婦人部の方もいます。皆で「少年少女きぼう新聞」を広げ、「希望の大空へ」や「獅子王(ライオンキング)御書」を声に出して楽しく学び合うなかで、子どもたちは学会家族の温もりを感じています。
井 未来部のメンバーは、2030年の学会創立100周年の主役です。使命のある一人一人を大切にし、無限の可能性を信じ、励まし抜いていきます。
杉本 「伝持(でんじ)の人」(御書508ページ)がいてこそ、広宣流布は万代へ広がっていきます。わが家庭と地域の後継者の成長を皆で真剣に祈っていきたいですね。
   (聖教新聞 2013-02-28)