「師弟の月」3月が開幕 誓願果たす「青年躍進大会」に

2013年3月8日(金)更新:5
【社説】
 「師弟の月」を迎えた創価の青年が、「3・16」を目指し、生き生きと弘教拡大に取り組んでいる。今年は、師から弟子へ広布後継のバトンが手渡されてから55周年の佳節である。
 1958年(昭和33年)3月16日。戸田城聖第2代会長の広宣流布の願業を達成し、全国から晴れ晴れと集い合った6000人の青年部。池田名誉会長は、「弘教七十五万世帯は、師弟の誓願であった。それを実現するのが弟子の使命であり、勝利の結実をもって、初めて後継者たりうるのだ」とつづっている(『池田大作全集』第132巻〈「3・16」の大精神〉)。

〈宿命転換は逆境の時にこそ〉
 「3・16」とは“師弟の誓願”を自覚し、度重なる苦難をも越え、明確な勝利の実証を示す日である。
 青年部は、仕事や人間関係の悩み、経済苦や病苦など自身の課題と真正面から向き合いながら日々、宿命転換と広布拡大の戦いに挑んでいる。順風満帆だから戦えるのではない。むしろ逆境の時に歯を食いしばって戦うからこそ宿命転換できると、自身に言い聞かせながら――。
 本紙の信仰体験のページで紹介された青年(2月17日付)がいる。大学卒業後、念願の小学校教師になったが、徐々に視力と視野が低下し、失明の危機に。19歳の時に負った網膜裂孔と網膜剥離の後遺症が原因だった。深い絶望感に襲われていた時、仏法の話を聞いた。唱題に励むと生命力が湧き上がってきた。治療も奏功し、目の症状は進行が止まった。
 2008年、今度はバセドー病を発症。「宿命とは、逃げれば苦しみになる。挑めば使命になる」との同志の励ましに奮起し、病気克服への祈りを強くした。2年前には薬の服用を必要としないまでに回復し、喜々として仕事と活動に取り組む日々を送っている。

〈突破口を開く戦いが壁破る〉
 時にくじけそうになり、自分には無理だと思うこともあるかもしれない。御書に「竹の節を一つ破ぬれば余の節亦破るるが如し」(1046ページ)と。一つの突破口を開く戦いが壁を破る勢いを生み、山積する課題をも乗り越える力となる。
 今月は、各地で「青年躍進大会」が行われる。青年部が伸び伸びと活躍できるようにと、陰に陽に応援を送る壮年・婦人部の友への感謝を忘れず、男女青年部員一人一人が誓願を果たした姿で集い合いたい。広布後継のバトンを受け継ぐ儀式とするために。
   (聖教新聞 2013-03-01)