座談会 学会青年部が地域の希望に

2013年3月8日(金)更新:10
【輝く創価の師弟城(16) 福島で「新生・東北総会」「本部幹部会」】
 西方 東日本大震災から2年。「新生・東北総会」として、本部幹部会が福島で開催されました。
 橋元 社会で活躍する東北の青年部・未来部員の紹介、農漁光部の方の本当に感動的な体験など、大変に素晴らしい会合でした。
 原田 池田先生はメッセージに綴られました。
 「一人一人の学会員が、友の支えとなり、地域の要となり、社会の柱となって、どれほど勇猛に、どれほど誠実に、どれほど忍耐強く、奮闘し抜いてこられたことか」「愛する皆様方の頭に、一人も残らず、『人間の王者』『民衆の王者』『生命尊厳の王者』の王冠をかぶせて讃嘆したい」
 被災地で「福光の宝塔」として輝く、偉大な同志に大喝采を送りたい。
 棚野 青年部も、言語に尽くせぬ悲哀と向き合い、復興の最前線で頑張っています。その奮闘がメディアで紹介されるなど、地域の希望となっています。  
吉井 池田先生は月刊誌「パンプキン」3月号の連載「忘れ得ぬ旅 太陽の心で」に、宮城・女川の臨時職員として働いてきた女子部本部長の活躍を紹介してくださいました。
 栗原 今春、仙台の大学を卒業する女子学生部員は、世界を舞台に働こうと英語を徹して学んできました。震災後に国際交流サークルを自ら立ち上げ、被災地を訪れる外国人をサポートする取り組みや、被災児童に元気を送る“英語キャンプ”に携わるなど、復興のため行動してきました。
 原田 私も先日、郡山の仮設住宅を訪問しました。復興はまだまだですが、社会的には何より“心の復興”が課題です。東北の同志は草の根で「励ましの対話」を広げています。全国からいよいよ力強く、真心の題目を送っていきたい。

〈自他共の幸福こそ〉
 棚野 東北をはじめ全国各地で、青年部は“わが地域の発展のために!”との思いで行動しています。
 橋元 厳寒の北海道では伝統の青年主張大会を全道約170会場で開催しています。大変な積雪のなか、青年部のほか壮年・婦人部の皆さん、地元の名士や友人が多数詰めかけ、青年部の語る主張と信仰体験に、大感動が広がっています。
 棚野 新潟・佐渡でも2月16日、日蓮大聖人の御聖誕の日に、塚原問答741周年記念の青年主張大会を開催しました。1958年(昭和33年)7月、池田先生が佐渡を訪れ、“100人の青年が集まった時に佐渡広布は盤石になるだろう”と語られてから55周年。今回の大会に125人の青年部が結集しました。
 橋元 ここには壮年・婦人部の同志、友人を含め約400人が参加。急激に少子高齢化と人口減少が進むなか、参加者は青年部の「佐渡を世界第一の幸福島、希望島、正義の島にしていきます!」との宣言に、大きな希望を見いだしておられました。
 原田 学会の広宣流布運動は、単なる布教拡大ではありません。信仰で自他共の幸福をつかみ、さらに社会の繁栄を開く行動です。偏見が根強かった地域でも、「忍辱の鎧」を着た草創の皆さまのおかげで、学会への信頼が花開いています。後継の青年が立ち上がることは地域の誇りです。

〈「一人」への励まし〉
 吉井 学会で学んだことを生かし、職場で活躍するメンバーが多くいます。東京・大田総区の分区女子部長は、白蓮グループ分区委員長も務め、“池田先生ならどう励まされるか”と考えながら同志を激励しています。勤務する大手証券会社では、窓口の顧客対応や電話の営業など、誠実な振る舞いで重ねてきた業績が総合的に認められ、所属する部署として社長賞に輝きました。その姿に信頼が集まり、聖教新聞を購読する先輩や入会を希望して会合に参加する先輩もいます。
 西方 群馬では男子学生部員が昨年、日中国交正常化40周年に際し、池田先生が開かれた日中友好の歴史を学習。県内の学生約1000人に中国に関する意識調査を実施し、結果を紹介する展示を行いました。学生仲間、大学教員、地域住民ら多くの方々が観賞し、日中友好への理解が広がりました。その模様が全国紙や地方紙、在日中国人向けの新聞で報じられました。

《「対話」で心豊かな社会を構築》
 栗原 沖縄・那覇の大学に通うある女子学生部員は、学生団体で代表を務めています。高校や大学に進学するため若くしてふるさとから出なければならない離島の中高生のために、自立支援・意識啓発を行っています。離島特有の社会問題に取り組む実績が評価され、創意工夫をもって地域活性化に貢献した団体を表彰する県のコンテストで奨励賞を受賞。彼女は女子学生部のリーダーとしても活躍しています。
 原田 本当に見事ですね!
 「智者とは世間の法より外に仏法を行ず、世間の治世の法を能く能く心へて候を智者とは申すなり」(御書1466ページ)です。皆が「仏法即社会」の模範です。
 橋元 青年部主催の「ユースフォーラム」で北海道大学公共政策大学院の中島岳志准教授は、人と人のつながりをつくる「社会的包摂」や「心の救済」などの役割を果たす学会に、大きな期待を寄せていました。
 棚野 「目の前の一人」を励まし、仏法哲学の対話を通して心豊かな社会を構築するのが学会です。青年部はこの大きな使命とロマンを胸に、日々の対話を進めていきたい。
   (聖教新聞 2013-03-07)