あす、国際女性デー 輝きを増す創価の女性の活躍

2013年3月8日(金)更新:11
【社説】
 日蓮大聖人は、鎌倉から佐渡を訪れた女性門下に「日妙聖人」の尊称を与えられた。他にもけなげな信心を貫く女性に「上人」の号などを贈り、励まされた。女性の活躍を最大にたたえながら広布に進むのが、大聖人直結の正道である。
 あす8日は、国連が定める「国際女性デー(=国際婦人デー)」。女性に対する差別の撤廃と、平等な社会参加に向けた環境整備などを確認し合う日だ。
 日本の現状はどうか。昨秋発表のデータによると、日本の「男女平等指数」は調査対象135カ国中、101位。前年より、三つ順位を落とした。世界の潮流に遅れ、女性の活躍が後退しているのであれば、それは社会全体の損失である。

〈力を生かし閉塞感を破る〉
 本年1月、政府系金融機関が、ある調査結果を発表した。その調査は、大規模経営を行う農業者らに女性の活躍状況を聞いたもの。女性の役員・管理職が「いる」経営では、3年間で売り上げが23・0%増えた一方で、「いない」経営では9・4%の増加にとどまった。実に2倍超の差。なぜ、これほどの差が開いたのか? 理由の一つとして、“細部に気を配る女性のこまやかさ”が、経営のプラスになったとの指摘があった。
 女性の力を生かせるかどうか――それは、あらゆる組織や団体にあって、ますます求められる課題であろう。今までにない、女性ならではの視点を取り入れていくところに、閉塞感を破り、豊かな未来をつくるための展望が開かれる。
 非暴力の英雄マハトマ・ガンジーは「平和の甘露を渇望しつつ戦いを続ける世界に、平和の術を教えるのは、女性に与えられた使命である」(森本達雄訳)と語る。生命を守り育む女性の特質が発揮されてこそ、平和の世紀を築くこともできよう。

〈着実に平和創出の道を歩む〉
 創価の女性の活躍は今、ますます輝きを増している。家庭や育児、さらには仕事と、婦人・女子部の友は多忙な日常を賢明にやりくりしながら、会員同志や友人を温かく励まし、幸福の連帯を朗らかに広げている。最も着実な平和創出の道を歩んでいるのである。
 池田名誉会長は折あるごとに、「女性に感謝し、女性の奮闘を心から讃え、女性を大切にする組織こそが、万代に栄えていく」と訴える。太陽の心で周囲に希望の光を送り、聡明に女性の時代をリードする友と共に、女性が輝く平和な社会を目指して前進したい。
   (聖教新聞 2013-03-07)